短歌・詩 過剰摂取 作者: 囘囘靑 隕石のように突然落ちてきた あの言葉、あの距離 この痛み、 この孤独が 恩恵に変わることの証明 忘れられた世代の人たちが 氷河のような沈黙の中で 満ち欠けする希望を見上げる 微熱のような不安、掲示板の片隅に貼られた夢 誰かの創作、誰かの叫び 共感の視線は届かず 土足で踏み込まれた心はイバラのように呪われている 駆け足で過ぎる毎日 テレビの音が空虚に響く部屋で 処方薬の袋を抱えている **************** 「過剰摂取」