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「くくくく、なんで笑ってると思う?」って言い続けてたら魔王になってた。

 我が魔王城に勇者がやってきた。


 この世界はトークだけでバトルが進行する、という設定なので、勇者は丸腰だ。


 まさか、我が四天王、サイバン・カーンと、ベン・ゴシー、ケンサツ・カーン、さらにはクソリ・プショク・ニンまでもやられるとは......


 私の名前はノウ・キーン。苦手な食べ物はかき氷である。魔王をやっている。


「くくくく、なんで笑ってると思う?」


 って言っているだけで魔族が勝手に深読みして敗北していったせいで魔王になってしまった。


 勇者が来た。どうしよう......


「はっはー! 私は勇者リケ・イーだ!!」


「くくくく、なんで笑ってると思う?」


 なんかいい感じにうまくいけ!


「81!! 81!!」


 ??????????


「くくくく、なんで笑ってると思う?」


「81!! 81!!」


 よく分からないけど折れないぞ。


「くくくく、なんで笑ってると思う?」


「はっはー!! 64!!」


 もう一回だけ......


「くくくく、なんで笑ってると思う?」


「81!! 81!!」


 もう我慢の限界だ。


「え、どういうこと?」


「はっはー! 魔王が九九を言うから81って答えているのだ!!」


 なんか九九とか言うのあったな......


 くく、83じゃなかったっけ。


「83......」


「はっはー!! 魔王よ!! 九九は覚えた方が良いぞ!!」


 確かに。


「くくくく。81」


 一旦。勇者の通りに答えてみる。


「はっはー!! その通りだ!! 続いて、はっぱ?」


 真似してみよう。


「はっはー! 64!!」


「その通りだ!!」


 こうして勇者と魔王は和解し、世界に平和が訪れた。


 そして、できたのが後のはっはーくくくく王国である。

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