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なんのため?  作者: Noah
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幼稚園〜小2

いよいよ人生スタートです。

それなりに親戚付き合いや友人付き合いはあったようです。細かい点は気にせずスルーして頂きたいです。

私の記憶にある幼稚園の頃からお話します。

母は専業主婦で、時折弟と一緒に幼稚園まで迎えに来てくれました。

誕生日などはケーキを買う余裕がなく、弟と母と一緒にサンドイッチ用のパンでケーキを作っていたのを覚えています。

私は、弟が友達との遊びに着いてくるのが恥ずかしくてすごく嫌でした。公園や道端に弟を置き去りにして友達の家に行ったことも1度や2度ではありません。それでも着いてくる弟に、諦めるようになっていました。


この頃は週に1回はどこかの祖母の家に出かけて、泊まることも珍しくありませんでした。

母は父方の実の祖母との折り合いが悪く、家事の手伝いなどの際は私に声をかけて一緒に行くようにしていたと後になってから聞かされて納得しました。

私と弟は、母方の祖母の家に行くのが大好きでした。大きな秋田犬がいて、優しい祖父がいて祖母は料理上手で夏休みは1週間ほど泊まりに行きました。


近所には仲のいい同い年と1つ下の幼なじみの兄妹がいて、イベント事はお互いの家の合同でしていました。

私の中では楽しいことしかない頃の思い出です。


小学校に入学したあとも変わらない日々を送っていましたが、大きく変わったこともありました。

いつの間にか父が仕事に行くことがなくなっていました。あとから聞いた話では、よって仕事先で喧嘩をしクビになっていたようです。代わりに母が働きに出るようになりました。休みの日には父が不格好なおにぎりを作ってくれていたのを覚えています。

そして2学期が終わる頃、母のお腹に赤ちゃんがいることを知らされました。

母は私と弟を帝王切開で産んでいました。元々心臓が弱かったこともあり、3人目は母子ともに命の危険があると早いうちから言われていたそうです。

それでも母は産むことに躊躇いはなかったと、あとから聞きました。

妊娠のリスクが大きすぎた母は年が明ける頃には、入院生活となっていました。母の入院中のことは正直あまり覚えていません。たまにお見舞いに行くと、母は泣いて喜んでいました。その頃に幼なじみの家に弟が生まれたこともあり、自分たちにも弟か妹が産まれることを弟と2人でとても楽しみにしていました。両親には言わずに名前も沢山考えました。


2年生になってすぐ、母の友人から今日赤ちゃんが帰ってくるから早く帰ってくるようにと言われました。

いつもは幼なじみとふざけながら帰る道を、弟と手を繋いで走って帰りました。制服のまま、私は書いておいた母への手紙を、弟はお気に入りのぬいぐるみを持って母の友人の車に乗り込みました。

病院に着くと母の部屋に赤ちゃんはいませんでした。赤ちゃんに会えるとうきうきしていた弟は待ちきれず、走ってガラス越しの赤ちゃんを見に行きました。

私はベットから起き上がれない母がいなくなりそうで怖くて母の側から離れられませんでした。

しばらくして母からなだめられつつ、母方の祖母と赤ちゃんを見に行きました。生まれたばかりに私の弟はガラス越しの透明な箱の中で管に繋がれていました。

他の赤ちゃんと違う様子に先に見に来ていた弟もショックを隠せない様子でした。

それからしばらくして、母も弟も無事に退院してきました。

産まれたばかりの弟が可愛くて、毎日急いで帰って弟の世話をしていました。おかげで今でも赤ちゃんのお世話には自信があります。

寝返りができるようになって、座るようになって、歩けるようになってあっという間に大きくなる弟と一緒に私は3年生になりました。

次からは自分でも波乱万丈だと思います笑

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