3 鶏は先んじて進む
鶏は焦っていた。ひたすら走り続ける。
鶏は焦っていた。鳳凰に急かされたからだ。
東の最果てに住んでいる神様がご褒美をくれる、それを聞いた鳳凰は鶏に言った。
「鶏あなたは家で飛ぶ練習もしないで地面を突いてばかりで、地面に種を運ぶ役目も樹齢の長い木に付く虫を追い払う事もしない。
飛べないにしろ役にたとうとする努力はするべきです。
私は生憎神様から直接仕事を受ける身。ここを離れるわけにはいきません。
ここが、活躍を見せる時です。
あなたが東の神様から直接ご褒美を授かりなさい。
鳥の代表として鶏がご褒美を授かるのは鳳凰としても誉れです。さあ行きなさい。」
「あのぅそう言われましても━━《コケッ!》。一人で行くのは不安です。 」
「大丈夫、あなたなら成し遂げられます。」
そう言って鳳凰は笑った。
△▲△▲△鶏は駆けて行く
「鳳凰様、飛べない鳥ならヤンバルクイナでも良かったのでは?」
「ヤンバルクイナはウチナーンチュ(琉球人)を守る役わりを持っています。あれはヤンバル虫やムカデが森から出ないよう守るのに日々忙しいのです。」
「しかし、鶏は3歩進めば聞いたことを忘れますが、大丈夫でしょうか?」
「‥‥‥そうでしたわね、鳥だけに失墜してしまうところでした。」
「‥‥?」
「‥‥‥‥‥‥笑うところですよ。」
にこっと鳳凰様は笑った。
△▲△▲△鶏は走っていた。
鶏は走っていた 直接鳳凰様から指令を受けた事で、気持ちがたかぶっていた。
そして、少しスピードを上げ東の方へ猛スピードで走って行った。(走るのに夢中になりました。)
やっと鶏出すこと出来ました。パチパチパチ
(^○^)