森の番人ジャン
魔王が倒されて3年。
世界は平和を取り戻しつつある。
戦士だった者は国に付く者、故郷に戻る者、旅に出る者。
その一人だったジャンは昔守った領主に気に入れられそこの森の管理をしている。
「いやぁジャンさんいつもすまないねぇ〜」
「いえ〜これも僕のお仕事ですから」
農民の中年女性と話していたジャンが罠に掛かったフォレストラクーンを締めて馬車に積んでいた。
「一応、フォレストラクーン3匹討伐。明細書ここに書いておきますのでギルドに入金お願いします。シャロンさん」
「いつもこんなにやってるくれるなら貴方と直接契約したいわぁ」
「一応僕もギルドの組員ですのでそれはちょっと…それやっちゃうと僕も仕事貰えなくなっちゃうんですよ。」
「まあそれは残念…もし次も来てくれたらその時もよろしくね〜」
「よろしくです〜。さて行きますか…」
ジャンはハーネスを持って馬車を森へ走らせた。
森を少し走らせたところに
ジャンの家がある。
「ただいま」
「おかえりなのじゃ」
家には少女が居た。
若い容姿の割には口調が幼くない。
「森はどうじゃった?」
「今日も変わりなく」
「さて夕飯にしようかの今日はフォレストディールのシチューじゃ」
シチューと全粒粉のパンがテーブルに並んだ。
「うーんうまいねリンの料理は」
「今回は森の香草で臭みをとってみたのじゃ!肉も柔らかく煮込んだのでの!」
ベニーと呼ばれたは嬉しそうに自分で作った料理を語る。
和やかな空気でディナーを楽しんでた2人の空気は一気に変わる。
リンが外の気配を察知し
「誰か来たようじゃの」
「警戒した方がいい?」
「多分大丈夫じゃ、じゃが穏やかではないの」
窓の外を見ると明かりを持った数名の集団がこちらに近づいているのがわかる。
ジャンは剣を持って外出た。
「君たちどうしたんだ?」
「助けてくれ!モンスターに襲われた!」
外に現れたのは4人の王国士団だった。
1人は剣傷を負っており、もう1人の肩を借りている。
「モンスター?この辺にはそのような奴らは居ないんだけどな。」
ジャンが困り果てながら言った。
<修正>ドラゴンの娘の名前リン→ベニー
盗賊→モンスター