半年記念日。
付き合って半年だねって微笑う君のとなり、君のいちばん傍でそうだねって微笑えるあたしが居る。
そんな毎日が今、何よりも嬉しくて幸せで、時々苦しくって。
大好きだよってもう何度君の口から聞けたかな。
その度に嬉しいのに恥ずかしくなって、照れ笑い。
まだまだ一年の半分しか一緒に過ごしていないのに、二人の想い出がたくさんで、溢れてしまいそうだね。
甘えと依存はちがうっていつか君と朝まで話したことがあった。
冷たい。
ひんやり冷たい君に傷ついて、涙して。
君という人の前から逃げ出しそうにもなった。
苦しい。
ずっしりと想いのぜんぶで寄りかかるあたしに、君もきっとたくさん傷ついたね。
だけどあたしと君は、このつないだ一つの手を離そうとはしなかった。
半年記念日を迎えられたこと、本当に嬉しくて幸せでいっぱいで、誇りに思ってるよ。
「君とのすべてが、あたしのすべてです」って誇れるよ。
泣いても笑っても、もう半年記念日は二度と二人にはやってこない。
大切に過ごそうね。
君が触れたものすべてが愛しくて、
君の瞳に映ったものぜんぶがあたしの宝物。
可愛いねってほめてくれたあの洋服も、
これが好きって、君が軽く触れたこの指輪も、
やわらかいなってつまんだあたしのほっぺただって。
君とのぜんぶが、今日までの毎日が、大切なかけがえのない宝物だよ。
たくさんの愛で溢れているの。
不安も抱きしめて。
涙もそっと笑顔に変えてね。
大好きだからこその困難や苦悩でさえ、ハッピーエンドを迎えるための、必要素。
そう思う。
離れたくない。
いつまでもそばにいたいの。
いつかこの手が、簡単には君の体に触れられることがなくなったとしても。
声も体も、この心でさえ届かない遠い場所へ行ったとしても、変わらないよ。
だけどあたしはやっぱりまだまだ弱い。
大切な宝物を、あたしのこの手で守っていく力を。
何が起こっても君だけを守りぬいていく強さを─
今のあたしの願いごと。
君には内緒。
だってきっと君はこう言うんだよ。
「君を守るのは僕の方だよ」ってね。
いつまでも、二人が愛で包まれていますように。
ずっと幸せでいさせて下さいとは願わない。
幸せは、二人でゆっくり作っていく。
だからどうか、どうか二人の間にある絆だけはほどけないでいて…
二人を包むすべてが、いつまでも優しい愛で溢れていますように…