表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

半年記念日。

作者: Maria

付き合って半年だねって微笑(わら)う君のとなり、君のいちばん傍でそうだねって微笑えるあたしが居る。




そんな毎日が今、何よりも嬉しくて幸せで、時々苦しくって。




大好きだよってもう何度君の口から聞けたかな。

その度に嬉しいのに恥ずかしくなって、照れ笑い。




まだまだ一年の半分しか一緒に過ごしていないのに、二人の想い出がたくさんで、溢れてしまいそうだね。







甘えと依存はちがうっていつか君と朝まで話したことがあった。




冷たい。

ひんやり冷たい君に傷ついて、涙して。

君という人の前から逃げ出しそうにもなった。




苦しい。

ずっしりと想いのぜんぶで寄りかかるあたしに、君もきっとたくさん傷ついたね。




だけどあたしと君は、このつないだ一つの(きずな)を離そうとはしなかった。







半年記念日(このひ)を迎えられたこと、本当に嬉しくて幸せでいっぱいで、誇りに思ってるよ。




「君とのすべてが、あたしのすべてです」って誇れるよ。




泣いても笑っても、もう半年記念日(このひ)は二度と二人にはやってこない。




大切に過ごそうね。

君が触れたものすべてが愛しくて、

君の瞳に映ったものぜんぶがあたしの宝物。




可愛いねってほめてくれたあの洋服も、

これが好きって、君が軽く触れたこの指輪も、

やわらかいなってつまんだあたしのほっぺただって。




君とのぜんぶが、今日までの毎日が、大切なかけがえのない宝物だよ。

たくさんの愛で溢れているの。




不安も抱きしめて。

涙もそっと笑顔に変えてね。

大好きだからこその困難や苦悩でさえ、ハッピーエンドを迎えるための、必要素。

そう思う。




離れたくない。

いつまでもそばにいたいの。

いつかこの手が、簡単には君の体に触れられることがなくなったとしても。

声も体も、この心でさえ届かない遠い場所へ行ったとしても、変わらないよ。







だけどあたしはやっぱりまだまだ弱い。




大切な宝物を、あたしのこの手で守っていく力を。

何が起こっても君だけを守りぬいていく強さを─




今のあたしの願いごと。




君には内緒。

だってきっと君はこう言うんだよ。

「君を守るのは僕の方だよ」ってね。







いつまでも、二人が愛で包まれていますように。

ずっと幸せでいさせて下さいとは願わない。

幸せは、二人でゆっくり作っていく。




だからどうか、どうか二人の間にある絆だけはほどけないでいて…







二人を包むすべてが、いつまでも優しい愛で溢れていますように…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ