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1分程度で読める、掌編小説集です。「こちら」から、他の掌編小説を読みにいけます。

失敗の原因は

作者: 行世長旅

ある日偶然、走り高跳びで自己ベストを更新した。


その時は凄く嬉しかった。

他の部員や顧問の先生も誉めてくれたし、何より自分に自信が生まれた。


それ以降私は、その記録を偶然で終わらせないために挑戦し続けた。


しかし、どれだけ飛んでも成功しなかった。


自信はだんだんと焦燥感に変わった。

前飛べたんだからまた飛べる。と、周りの人も応援してくれていたが、その期待に押し潰されそうな感覚に陥りそうだった。


何度も挑戦して何度も失敗するうちに、私は高跳びそのものに恐怖を抱くようになってしまった。


それからはもう、一度も飛んでいない。

大好きだった部活を退部し、部屋に引きこもるようになってしまった。


偶然でぬか喜びするくらいなら、その一回なんて無かったほうが良かった。


周りや自分の期待を裏切ることなく、気楽に高跳びと向き合えたのに……。

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