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代わり映えのしないこの世界に

作者: レントガン

いつもそうだ。私は独りでそう呟いた。誰かに言いたい訳じゃない、何かをしてほしい訳でもない、ただただ言いたかっただけなのだ。この世界への希望はもうない。

いつもいつの時代も同じことをするばかしかいないからだ。「歴史は繰り返される」とは誰の言葉だったか…その人もわかっていたのではないだろうかいつの時代どこの国でも一定の周期で歴史は繰り返されると。


別に何かが変わるたびすべてが変わるわけじゃない。そう知っていたのにその何かが変わるたび私の期待する何かが変わったのではないかと思ってしまう。


私の期待する何かが変わるわけがないのにだ。


別にこの世界はもう変化など求めてはいないのにそして心の弱い私は、そこにあるもしかしたらに縋ってしまう。何かが変わるたびに期待し、落ち込み、そしてまた期待する。わかっているはずなのに、理解させられたはずなのに、それでも何処かに縋っていなくちゃ生きていけないから。

したくもない期待をし、それに裏切られ、そして世界に絶望する。

変わらない世界に、変わるはずのない周りに。


いつかかわると信じて、今日もまた世界に裏切られ続ける。



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