第8話 デバフ解除と、奇跡の一通
もう俺は疲れたよ……。
というか、ゲームで疲れるとか何なんだよ(笑)。
さすが大規模ゲームだぜ。
精神の削り方も大規模だな(混乱)。
はぁ……まあ、しゃーないか。
大体さ?
女性プレイヤーとゲーム内でキャッキャウフフしたいとか、
その根性がもうダメなんだよな。
……いや、いいじゃないか。
相手が男でも。
そうだよ。
俺はフレンド0の状態を何とかしたかっただけで、
女性プレイヤーといちゃいちゃするのが目的だったわけじゃない!
自分を忘れんな俺!
変な方向にいったからダメなんだ。
相方?
いりませんよ、そんなものはね!
よっしゃ。
デバフ『相方ポイズン』から復活した俺に、もうブレはない!
早速、募集内容を修正だ。
タグに『男女問わず』を追加。
むしろ、
なぜ今まで付けなかったんだバカバカ俺!
(詳しくは第4話~第7話参照)
よし。
募集文のタグに『男女問わず』付けたぜ!
これで普通に、
ふつ~にMMOプレイしよう。
うん、それが当たり前だ。
フレンド作るだけなんだからな。
ただそれだけの話だ。
――2時間後。
「……お?」
メール、1通来てるやん?
うんうん、今回はアホフィルターないから大丈夫。
普通に接しよう、普通に。
変な期待もしない。
しないぞ、俺。
どれどれ……。
「種族は○○で男性キャラですが、リアル女性でも大丈夫ですか?」
なん……だと……?
大丈夫に決まってるやんけ!
むしろウェルカムだよ!
なんだこれ、天の采配か?
やっぱ俺ムーブ来てるやん!
……いや、待て待て。
これ、第6話~第7話と同じ流れじゃね?(幻覚)
とりあえず、
ふつーに、ふつーに返そう。
余計なことは書くな俺。
普通が一番だ。
「メールありがとうございます!
こちらは全然大丈夫ですよ!
なんなら中身男性でも全然OKです!」
……余計な一文まで入れた。
あーもう!
何で一言多いんだよ俺は!
ふふふ……。
でも、この余裕ある文章なら相手も安心してくれるだろう。
多分。
きっと。
知らんけど。
そもそもキャッキャウフフ狙いじゃない!
俺は健全!
俺は健全!
(大事なことなので2回言いました)
とりあえず、ポチッ。
――10分後。
「良さそうな人で良かったです!
出来たら今ログインできますか?
私は今日は休みで、既にゲームにログインしてて……
一緒に遊べたら嬉しいです!
場所は○○の○○でどうでしょう?
お返事お待ちしてますね!」
……嘘だろう?
こんなあっさり?
いや、あなた女神か?
運営のサクラか?
それともこれは夢か?
うおおおおおおおおお!
いけるんちゃう?
いけるんちゃう!?
……いや、不適切な意味ではない。
フレ登録1、
出来るんじゃないかってことだ!
誰に説明してる訳でもないぞ。
これは頭の整理だ!
俺は冷静!
俺は冷静なんだ!(震え声)
よし……スーハースーハー……
「奇遇ですね。
俺も今日は休みでログイン出来るんですよ~。
じゃあ今から向かいますね!」
ポチッ
よっしゃ!
いくでぇええええ!
ログインじゃあぁあああ!
この時の俺は、
まだ知らなかった。
この出会いが、
俺のゲーム人生に
新たなデバフを付与することを――。
――続く。




