第22話 店って……なんか凄い(確信)
予備知識は、もうある。
ありがとう、日記の人。
あなたのおかげで、俺は前に進める。
……なんだかんだで、人に助けられてるな。
フレンド0とは思えん。
よし、探すか。
――ん?
メールが来ている。
いや、待て。
フレンド0だぞ?
誰から来るねん。ホラーか?
……恐る恐る、メールを開く。
運営からだった。
どうやら〇日記念のプレゼントらしい。
なるほどな。
……って。
これ、おしゃれアイテムやんけ!
しかもフルセット!?
神運営か?
もう一生ついていくわ!
そういえば、レベルアップで新しい防具も貰ってたな。
性能はそっち、見た目は――このおしゃれ装備にするか。
よし、設定完了。
……おお。
黒一色。
めちゃくちゃかっこいい。
黒好きとしては、最高だ。
それに――
前に行った店なら、
黒一色で認識阻害、いけるんちゃうか?
よし。
次の店は、この見た目で行こう。
完璧だ。
これは完全に――ワイのターン!
さっそくPT募集掲示板を開く。
店の募集が……多い。
多すぎる。
あ、有料店。
これがマネとられるやつだな。
なるほど、日記の通りだ。
マジでありがとう、日記さん。(名前は覚えてない)
――お?
カフェか。
「雑談・休憩どうぞ」
「ナンパNG」
「製作OK」
これが、この店のルールか。
ナンパNGね。
うん、まったく全然問題ない。
そんな気持ちないし、
そもそもナンパできる会話力もない。
……ははは。
……目からエリクサー。
いや、俺の涙にそんな価値ないな。
ポーションや。
よし、この店にしよう。
場所は……前とは別のセレブ地区。
それも、悪くない。
――到着。
外観は前回と同じくらいのサイズ。
でも、雰囲気が全然違う。
木の家か。
ファンタジー全開でええなぁ。
よし、行くで!
……あれ?
めっちゃ明るい。
しかも、入ってすぐ店内だ。
やばい。
全身真っ黒が、認識阻害どころか
認識増幅しとる!
なんでやねん!
「いらっしゃいませ~。○○カフェへようこそ」
そりゃそうだ...。
ここ、カフェだ。
前はBAR。
アホか、俺。
完全に浮いてる。
でも――
ここで逃げたら、二回目だ。
それだけは、ない。
「……こんばんは」
挨拶した瞬間。
店主が、カウンターから出てくる。
え?
なんで?
スタスタスタスタ。
黒アウト?
何かやらかした?
ピロン
……音。
トレード画面?
え、なに。
金よこせ?
いや、無料店だろ?
何がアウトで、何がセーフなんだ……。
日記の人、話が違いますやん...。
……いや、違う。
日記の人は悪くない。
あれは善意100%だ。
――ん?
トレード欄に、アイテムが入っている。
これは……
コーヒー?
「当店のサービスです。どうぞごゆっくり」
……あ。
そういうことか。
トレード、承認。
店って――
なんか、凄い。(確信)




