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時代遅れと言われた最強の僕は、裏の組織を作ります~いずれ世界を動かす巨大組織へ~

作者: 冬城レイ

「グラムよ。貴様は、時代遅れだ」


 王城へ呼び出され、言われた一言。

 どうやら、新しい転生者がこの世界に来たらしい。

 そして、僕より強いと、国に認められてしまった……。なるほど。


「ははッ!!てめぇがグラムか?てめえの時代は終わったんだよ!今は俺様の時代だ!!」


 そんなこと言われても、ね……。


「で、では、僕はどうすれば……」

「出ていきたまえ」

「はい」


 僕は承諾した。

 この国はまともじゃないと思ったから。


 ■


 僕は馬車に乗って、隣国、グレイトス王国に来た。

 ここは芸術の国。インフレは、整っている。

 物価も比較的安く、大型施設もあり、何でも手に入る。

 だから、僕は夢を見た!


「でっかい家買うぞッ!!!」


 でもね、甘くなかった。


「はい、契約書」

「あ、はい……」


 契約したのは、家賃、2万ゼニーのクソ安アパートの一階。

 しかも、真上の住人は、なんかの演奏でうるさい。


「ぼくはぁぁぁああ!!絶対お金稼ぐッ!!」


 今思えば、最強の肩書、仕事いっぱいなだけで、おカネもらってなかった。

 肩書ッ!!クソ喰らえ!!


 そんな感じで、僕はゆったりスローライフ……とはいきません。

 お財布を逆さまにしても出てくるのは糸くずくらい。

 今月の家賃だって厳しい。

 こんな時に、僕は目をつけた。

 そう……。


「バイトさ!」


 最近この世界で流行りのバイト。

 シフトを入れて、最低時間以上働いて、日給をもらう。簡単な仕事さ。

 僕は、ここ、ジャンクフード系が好きだから、そこに面接。


「なぜ、ここで働きたいのですか?」

「おカネがないからです」

「……採用!」

「アリガトウゴザイマス」


 そんな感じで、十時間働いてみた。


 時給、1200ゼニー。十時間で12000ゼニーさ!

 だがしかしたかし。


「おカネ足りない……」


 家賃も払えない、生活するおカネもない。

 こりゃ、丸一日働かんと。


「テンチョー!こっち来て」

「何よ、厶ー君」

「シフト変更します」

「え、はい。いつにするの」

「明日、丸一日」

「……は?」

「厶ーくん?死ぬわよ?」

「大丈夫です」


 僕には絶対の自信と、(まかない)の力をがあるのだ!!


「僕には、賄の力があるのでッ!」

「わかったわよ……よろしくね」

「はーい」



 ■


 朝早起きし、僕が働くマゲルナルドに直行。

 コンロのアーティファクトを起動し、色々調理。

 朝の時間帯は、出社前の飯として、食べる人が多く、忙しくなる。

 そこから、新商品案、朝マゲルという商品につながった。

 コレによって、僕は、時給が上がり、階級が上がった。


「今月は、財布がパンパンになるだろう」


 これぞ、最強な僕と賄の力。


「厶ー君。この材料、あっちに」

「はーい」


 ここらへんにぶん投げておこう。

 一回休憩室にいこう。


「ん?」


 休憩室に入ったら、学院生徒らしきバイトが、休んでいた。

 まだ来たばっかじゃん。休むのが早い。


 ん?学院生徒らしき……。


「学院行きたい」


 今思えば、仕事ばかりで、本来十五歳から通える学院に入ってなかった。

 手続き、手続きしないと。今の時期なら、間に合うぞッ!!


 ■


 昨日の二十四時間バイトは無事終わり、今日も起きた。

 今日はね、バイトないです。

 今日は学院の入学試験あるので、受付してくる。



「でっか~」


 学院の受付を並んでるとき、ふと、校舎を見た。

 さすが、王立魔剣学院。

 学科も選べるし、有名な教授などもいるらしい。

 確か、魔法科、剣術科、魔剣術科、アーティファクト研究科。


 この四つから、二つ選べる。


 そんな感じ。


「次の方!どーぞ!」

「は~い」

「お名前と年齢をどうぞ」

「グラムです。年齢は十六歳」

「はい。では、番号札668番です。あちらへ」


 そんなやり取りの後ろで、何か、笑っている奴らがいた。


「十六歳?一浪か?」

「そうかもな!」


 そんな感じで、馬鹿にしてるやつがいたけど、どうでもいい。

 仕事が忙しかっただけだもんね。


 ■


 まずは、魔法試験!基礎知識はあるぞ!


「こんな感じだっけ」


 適当に魔力の糸を出し、石を砕く。


「何をしたッ!!」

「魔力の糸で、石を砕きました」

「君ッ!ぜひとも、魔法科にッ!!」

「考えときます、ね」


 次ぃ!!


「668番!魔剣術の腕を見せてみなさいッ!!」


 ミスリル合金の鎧をバラバラにしてみた。


「ウソ……でしょ……。これ、7百万ゼニーするのよ……」


 驚くのそっち?

 僕の力より、ミスリルの鎧のおカネ気にするのね……。


「ま、まあいいわ」


 試験官は、ミスリルの破片をポッケナイナイし、お小遣いゲット。


「では、僕は、一応、推薦されるのですか?」

「え、はい!むしろ教師になってくださ―――」

「それはお断りです」

「え、はい……」


 次ぃ!!


「剣術!!やる覚悟あるかぁぁぁああ!!」

「ありまぁぁぁぁああ〜〜〜〜〜す!!」

「よろぉしい!!でははじめぇるぞぉおお!!」


 コレって、戦う方式ね。


「667番対668番ッ!!開始ぃ!!」

「まけねぇ!!」


 剣の持つ方を、頭にぶち当てる。

 地面がエグれ、667番が気絶。


「なッ!!見えねぇ……。この俺の目でもか……」

「推薦は〜」

「教師になれぃ!!」

「お断りしま〜す」

「そうか……。じゃあ、特別生になれぃ!!」

「お断りします」

「そうか」


 僕はその場を去った。

 合格発表は明日だ。

 それよりも……。


 ■


 夜。



 この世界は、前世より、文明は劣っているが、魔力がある。

 僕からしたら、今まで追いかけてきた存在。


「魔力ッ!!魔力ッ!!」


 僕は、剣を即座に生み出した。


「敵は……」


 僕は屋根を伝い、敵を探す。

 その時、小さな悲鳴が聞こえた。


「お嬢ちゃん?ちょっと、遊ぼうや」

「や、やめてください……」

「その体、堪能させてくれよ〜」


 僕は、ニヤッと笑い、静かに男の後ろに降り立った。

 そして、男の方をトントン、と。


「ああ?誰だてめぇ」


 僕はニコッとしながら、男の金的を蹴り上げた。


「おまえ……卑怯だ……ろ……」


 その顔はまるで、ム◯クの叫び。


「大丈夫ですか?お嬢さん」

「あ、あなたは……」

「我は……我はフロアだよ」

「フロア……さん」

「君はなんて言うんだい?」

「わ、私は……。第一王女クロエ・グレイトスよ」


 第一王女だとッ!!まじかよ!!


(クロエから見た、フロアの姿は、ちょうど月に照らされて、見えていない)


「あなたの姿はよく見えないけど、すごくかっこいいのでしょう……。助けていただきありがとう」

「あ、ああ。良いのだよ。我は、いつでも見ているからな。それと、夜道には気をつけろ」


 そう言い残し、フロアと名乗る男は姿を消した。


 ■


 僕の演技力は、世界トップクラスだ!

 いい感じに、僕の目標『裏の支配者、裏で、暗躍する謎の人物!』

 と、言う感じにはできたかな。

 初登場で、印象に残っただろう。

 しかも相手は第一王女。ラッキー。


「まだ夜は長い。我の目標はまだ、初期段階だ」

「いずれ……目標に届くことを……」


 そう言い、夜に光る、月に手を伸ばした……。


 まだ、この組織はできたばかり。

 いずれ、この組織が世界を動かすということを、まだフロア(グラム)はまだ知らないのであった。






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