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Ep3.『──太陽女──』
「やっほー!」
太陽が話しかけてきた。ショートヘアの太陽だ。
「こんにちは! 太陽さん!」
「おぉ! 元気がよろし!」
カッカッカと溌剌に笑う彼女の陽射しが、今日も身体に照りつける。
「君、名前はなんて言うの?」
「ハヤト!」
「おお! じゃあハヤチンって呼ぶね」
「ウヘヘ」
「ハヤチンは今何年生なの?」
「二年生!」
「じゃあもう掛け算も出来るのかな?」
「できるよ! いんいちがいち、いんにがに、いんさんがさん、いんしがし、いんごがご、いんろくがろく、いんしちがしち、いんはちがはち、いんくがく。にいちがに、ににんがし、にさんが……」
意気揚々と九九を唱える。
「……くくはちじゅういち!」
「ハヤチンすごいすごーい!」
唱え終えた彼に拍手を送り、カッカッカと笑う太陽であった。




