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ごめんなさい

「ぐふっ……」


 クリフは袈裟の方向に綺麗に斬られていた。

 クリフの口から血が漏れる。


「また邪魔か。思ったより、戦える者がこの村には多いな。けど、戦場に出るには歳を取りすぎたね」


「ソフィア……逃げえ!」


 クリフはソフィアが今まで聞いたことがないほどの大声で叫ぶ。


「でも……!」


「早く! 無駄死にさせるでない!」


 びくりと体を震わせたソフィアは、クリフの覚悟を感じ、歯を食いしばって逃げる。


「あらら」


 スマイルは笑いながら、それを見送る。


「お前はまだ逃がさん」


 体から大きく血を流しながらも、クリフはそう言った。


「逃げるもなにも、もう死ぬよね? 遊んであげるよ」


「若造……年寄りを舐めるな!」


 スマイルは少しの間、クリフと打ち合い、そして突きを放った。

 その突きはクリフの腹部を見事に貫いた。


「ぐっ……!」


 クリフはもう立ち上がれない。


「お爺さん、もう終わりだよ。僕の部下達も来た。部下が来るまでに、全員殺したかったんだけど、失敗しちゃったよ」


 スマイルの背後から大量の騎馬隊が現れた。

 領主の兵士達が遂に、村に到着したのである。


「隊長、お疲れ様です」


「お疲れ様。思ったより戦える者が居て、時間取られてしまったよ。じゃあ、予定通り皆殺そうか。お爺さん、僕を恨んでもいいよ。さよなら」


 スマイルは新たな獲物を探して、クリフの下を去る。


(ここまでか……やはり領主軍には勝てんか。どうか……ソフィアとレイルだけでも逃がしてあげればよかったのう。儂の我が儘で……すまぬ)


 冷たくなる体温。

 死を覚悟したクリフの体はどんどん冷たくなり、目も見えなくなっていく。

 そんな中、クリフの右手だけ、温かい何かに包まれる。


「……レイルか?」


「……ごめん、なさい、クリフさん。俺は……」


 レイルは泣きそうな声でそう言った。

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