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騎士団

 翌日、俺はファーを羽織りながら、狩りを行った。

 二頭の鹿を狩って村に戻ると、どこか村が騒がしい。

 喧騒の中心であるに向かうと、多くの騎士達が、村の外で野営をしていた。


 なぜこんなところに騎士団が?

 あの服装はスレイヤ王国騎士団第三師団だ。


「あら、レイル。騎士様が珍しいの?」


 すると俺を見つけたソフィアに声をかけられる。


「初めて見たからな」


 まあ、実は何度も見たことあるけど。


「私もよ。王が死んだことで、反乱が起きた町があったらしくて。王国の騎士団が鎮圧に向かったらしいわ。既に帰り道だって」


 まさか原因が自分だとは……。

 気まずさを感じた俺は、その場を去ろうとする。

 すると、一人の男がこちらに気付いた。


「その鹿は君が獲ったのかい?」


 そう声をかけてきたのは、他より良い服を纏う二十代後半の男。

 こいつ……知っているぞ。

 第三師団副団長、アスカトールだ!


 金髪碧眼の整った顔に、口元に小さな縦線の傷。次期団長とも言われている有望株である。

 俺達アスガルドのメンバーは国内の強者の顔や強さを教えられる。

 奴もそのリストに入っていた。


「はい」


「素晴らしいな。二頭とも一射で、しかも頭を射ている。これほどの狩人が、こんな小さな村に居るとは」


アスカトールは鹿を見ながら感心の声を上げる。


「こんな!? 言っとくけど、レイルは騎士様よりずっと強いから!」


 なぜかその言葉に反応したのはソフィア。


「おい、止めろ」


 面倒事に巻き込むんじゃない。


「おい、小娘。それは聞き捨てならんな。我々騎士がどれだけ日々鍛錬をしていると思っている! こんな田舎村の狩人如きが相手になる訳なかろう!」


 ソフィアの言葉を聞いた若い騎士が怒り始める。


「田舎村ですって……! レイル、やってあげなさい」


 なんで俺が戦う前提なんだ……。解体しないといけないんだが……。

 そのやり取りを無言で聞いていたアスカトールが、口を開く。


「面白い、ローゼフ。やってみろ。だが、絶対に怪我を負わせるなよ」


 アスカトールはそう言って、ローゼフと呼ばれた少年に鋳つぶした剣を投げる。


「冗談でしょう、副団長。村人相手に模擬戦なんて……」


「怖いか?」


「……やりますよ」


 アスカトールの煽りに、ローゼフの目が変わる。


「君、やってくれないか? そこの少女は本気で君の勝ちを疑っていない。仮にも王国中の優秀な騎士が集まる王国騎士団を前にしてもね。そんな君の実力が知りたい」


 そう言って、こちらにも鋳つぶした剣を投げて来た。

 なんでこんなことに……といえど、原因はソフィアである。

 適当に流して、負ければいいか。


「仕方ありませんね」


「ふん……狩人が剣なんて使えるのか?」


 ローゼフは馬鹿にしたように言うが、目は真剣である。

 騎士と田舎狩人の戦いは珍しいのか、続々と騎士達が集まって来た。


「それでは模擬戦を行う。お互い死に至らしめるような攻撃は勿論禁止だ。危険行為があれば私がすぐに止めに入る。では……始め!」


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