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話すな

 俺は酒場の扉を開けると同時にロクサスを探す。


「ロクサスは居るか?」


 ロクサスは、奥の椅子に座り、酒を呷っている。


「なんだあ、この間の腰抜けじゃねえか。何しにきた」


 そう言って笑う。


「なんだあ、アニキに殺されに来たのか?」


「弟子の前で格好つけたいのは分かるが、今度こそ殺されるぞお?」


 と取り巻きの二人がこちらにやって来て煽ってきた。


「どけ」


「「え?」」


 次の瞬間、俺は二人を殴り飛ばす。

 一瞬で二人は酒場の奥に叩きつけられた。


「まじかよ……」


「今、何したんだ……?」


 数少ない客が驚きの声を上げる。

 俺はロクサスの下へ歩く。


「やったのはお前だな?」


「……ああ、ソフィアのことだろ。あのガキが冒険者を舐めているから、先輩として教えてやったのさ。殺さないだけありがたく思って欲しいくらいだ」


 とロクサスは笑う。


「そうか。もういい。話すな」


 聞きたいことは聞いた。


「ちっ! 腰抜けが……お前にも金等級の強さを教えてやるよ!」


 ロクサスが手に魔力を集める。

 遅い。遅すぎる。


「え?」


 俺は一瞬で距離を詰め、奴の上空まで跳ぶと、そのまま右足を高く上げる。

 そしてそのまま踵を奴の頭部に叩きつける。


「ガッ!?」


 俺の踵落としを顔面に受けたロクサスはそのまま地面に叩きつけられた。

 床が割れ、そのまま頭部が床に突き刺さっている。

 一瞬の沈黙の後、大きな歓声が上がる。


「おおーーーーーーーーーー!」


「すげーーー!」


 それだけロクサス達の横暴に皆ストレスが溜まっていたのだろう。


「すごーい! 金等級のロクサスも一撃なのね! 実はアダマンタイト級の冒険者だったりしない?」


 アミラがにこやかな顔で、俺の側に駆け寄って来た。


「しない」


「本当かなあ? けど、怒っているレイル君、私初めて見たかも。いつもクールだから」


 アミラが上目遣いでそう言った。 

 アミラが何気なく言ったその言葉で、俺は気付く。

 そうか、俺のさっきまでの感情は……怒りなのか。


 俺は初めて感じた怒りという感情に驚く。

 感情的になるなんて、暗殺者失格だな。

 結局、ソフィアとの約束も破ってしまった。

 まあ、殺しはしていないから大丈夫だろう。


 俺は店主に壊れた床の修理代を渡した後、めり込んだロクサスと他二名を酒場から投げ捨てた後、家に戻った。


「用は終わったのかい?」


 クリフさんは寝ずに待っていたらしい。


「はい。すぐに済む用でしたので」


「そうか。ありがとうな。疲れたろう。ミルクを入れてやろう」


 クリフさんは何も聞かずに、ミルクを出してくれた。

 温かいミルクは俺にとってなによりのご馳走だった。



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