表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/47

ベンの述懐

 その男は、ソフィアに連れられていきなり俺の前に現れた。


「ベンさん、どうかお願いします」


 そう言って俺に頭を下げた。

 今まで俺の元に、狩人のいろはを仕込んでくれと連れて来られた奴は何人もいた。

 だが、どれも根性無しなのが一目見りゃ分かるような奴等ばっかりだ。


 言われたから仕方なく来ました、といった顔を浮かべる奴や、教わってやるだけ有難く思え、といった態度をとる奴など。

 狩人ってのは、侮られることもあるが、危険な職業だ。

 冒険者程ではないにしろ、動物や、時には魔物を狩る時もある。


 だが、その時来たレイルは違った。

 堂々とした立ち振る舞いもそうだが、なにより一番は目だ。

 明らかに死線を潜った奴だけがする、特有の目をしていた。

 死が日常な、高位の冒険者がするどこか達観した目。


 本能的に、こいつは俺より強いと感じ取れる。

 オリハルコン等級の冒険者、いやそれ以上かもしれねえ。

 そしてその予想は、裏切られることになる。


 それ以上の怪物だった。

 目も、弓の腕も俺をはるかに上回る。

 全く音を立てないその動きは、アダマンタイト級の斥候でも難しいだろう。


 熟練のその腕と、その若さがちぐはぐだった。

 俺も昔は冒険者だったからこそ分かる。

 その年で、これほどの実力になることがどれだけ困難なのかと。


 天才の一言で済ませてはいけない地獄の日々があったんじゃねえかと、そう勘ぐっちまうんだ。

 極めつけは、ハイランドグリズリーを一撃だ。

 そんな偉業を達成したのに、いつもの散歩と変わらないって態度で肉の心配をしてやがった。

 謎が多すぎる。


 だが……悪い奴じゃない。

 あいつはまだ真っ白なんだ。

 黒にも、白にも容易に染まる。

 だからこそ、爺共がしっかりと導いてやらないといけねえ。

 俺はそう思いながら、レイルの将来に思いを馳せた。



お読みいただき、ありがとうございました!


少しでも面白い! 続きが読みたい! と思っていただけたら、


『ブックマーク』と広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけると嬉しいです!


評価ボタンはモチベーションに繋がりますので、何卒応援よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  『復讐を誓う転生陰陽師』第2巻2月10日発売予定!
    ★画像タップで購入ページへ飛びます★
html>
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ