狐の初任務
ついにバトル幕開け
体育館の中にぞろぞろと五人で入っていく。既に恐ろしいオーラを感じる。
「さて、任務スタートですかね」
バスケのゴールからストンと黒い影が降りてきた。周りからも5体ほど外れ者らしき輩が囲んできた。低級になればなるほど人間というより動物?獣感がある。人間ではなさそう。てか、バスケのゴールってどうやって乗っていたんだか。分からん。怖。
「岬ちゃん。自由にやっちゃって。こっちは合わせるよ。もし、ヤバそうなら杏か、夜半、朝陽を遣わせるから。自由が一番!」
奏がニコッと笑う。
「えー、俺ら動きたくないからね。頑張ってね!」
とっくにだらけてる木寅が言った。あいつだけ寝っ転がってる。任務だぞ!
「くるね」
奏が呟いた瞬間私の頭に回し蹴りがきた。ヤバイ。
シュンと自分の体が小さくなった。
手を見ると手が羽になっている。茶色い?あっ、すずめか?
「化けの能力か。咄嗟に繰り出せるとは」
辰井がまた美しさを撒き散らして微笑む。
いや、私も人生ですずめになる日がくるとは思っていなかった。
羽を動かすと飛べる。あれ、でもキツいな。体力使うな。
「岬! 今呪文使ってみろ! 雪泥鴻爪だ!」
あっ、そうか、呪文使えんだっけ。
「雪泥鴻爪」
叫んでも全然効かない。声出してるだけの感覚。しかし、すずめで飛んでるのキツい。鳥って大変なんだな。
「やっぱ、焦ってないと出しづらいよね。呪文って。杏のやつあんなにくつろいでんのも悪いんじゃない?」
奏がぷぷっと木寅をからかうように笑った。
「はぁ?くつろいでねーし。早く終らせろよ。あんな雑魚5体くらい」
いじけてる。ダサ。
「じゃあ、応援してあげたら?」
ザ・美という顔をした辰井が言う。完全にからかっている。
「ガンバ」
木寅がボソッという
「あれ、聞こえないなー」
奏が煽る
「頑張れ」
木寅がイラつきながら言った。
「青春ですね」
澤巳先生がにこやかに言う。だが、さっさと終らせろよという雰囲気がある。すみません。
そんなこんなしてるうちに攻撃がしかけられている。だが、低級なのもあるのに加え、外にいる雪緒さんが私にささっと守りの呪文をかけてくれたらしく、ノーダメージだ。
「あっ、そうだ。呪文が使えない。でも、化けは使える。そんなときは化けちゃいなよ。すずめなんて戦闘力低いし」
奏が閃いたというように言った。たしかに、なんですずめにこだわっているんだろうか。
じゃあ何に化けよう。殺しちゃ駄目なんだもんな。怪我で済むさっさと終らせられる動物って?
あっ、馬! 馬なら蹴ればオッケーじゃない?
馬に化けてみた。せっかくなので白馬にした。
「あー、馬ね。じゃあ、岬ちゃんが蹴ったら即座に封印の呪文をかけちゃうね」
奏がそう言って構えた。
まず一人蹴ってみた。強いし、速いし、使い勝手がいいな。馬って。視野も広いし。
「白河夜船」
奏が呟くと外れ者は結構な怪我なのにぐっすり眠った。
「よし、もっとやろうか」
奏は本気モードだ。
私が蹴って奏が呪文。そうしてあっという間に5体の外れ者は倒した。意外と余裕だった。
いや、難しいですね。バトルシーンってどう書けばいいんでしょう。めっちゃ下手になってしまいました。漫画とかだと絵で伝わるけど、小説だと文章で難しいです。アドバイスお待ちしてます。