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第五十三話
* *駅前* *
「アリガトウございます」
「いえいえ」
片言でお礼を言うのは公園で声をかけてきた外国人。
何でも最近海外から引っ越してきたらしく探検に少し出たら迷子になってしまったのだとか。
「それじゃあ」
「バイバイでーす!」
駅前で待ち合わせしているらしく、駅前まで送り届けて俺外国人と別れた。
・・・それにしても、めちゃくちゃ美少女だったな。などと思いながら時計を見ると二十一時を過ぎていた。
「おにぃ。今の女の人誰?こんな夜遅くまで何してたの?」
「春?」
春がこちらを鋭い目つきで睨んでいた。
「莉奈さんと話をしていたんだよね。どうして、あの金髪美少女と楽しくお話する事になったの?」
「いや、別に道を聞かれて案内してただけなんだけど。てか、どうして春は俺がここに居るのが分かったんだ?」




