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幼馴染は負けヒロイン  作者: ステスタ
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第九話

 計画名「ドキドキ大作戦第二弾」

 発案者「佐藤 莉奈」

 

 ステップ1

 カラオケに誘う。

 

 「・・・失敗するぞ」

 

 莉奈が考えてきた、ドキドキ大作戦第二弾。ステップ1で早速、失敗する未来が見えた。


 「忠光は、最後の公式試合があるから遊びに誘ってもきてもらえないぞ」

  

 「え?!忠光君は同級生だよね。なんで?」

 

 確かにそうだ。忠光は俺たちと一緒で二年生。普通に考えれば後一年あるはずなのだが。忠光が入っているサッカー部は全員で18名。そのうちの半分が三年生であり、次の公式試合を機に三年生は引退となる。そうなると、サッカー部の部員数が8人になってしまい、公式試合への参加が出来ないのだ。だから、次の公式試合が現状、最後の公式試合なのである。

 

 「この最後の公式試合でいい成績を叩き出して、サッカー部への入部をアピールするんだってよ。だから、今の忠光は忙しんだ」


 「そ、そうなんだ」

 

 俺が説明すると、莉奈は青ざめた顔になっていた。

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