その行為、チェックされていますよ
仕事柄、患者さんからの暴言を吐かれる事はよくあるのですが、注意できるかできないかのギリギリの迷惑行為をする患者さんが少数ですがいます。
そんな迷惑行為を働く患者さん達のエピソードをいくつか紹介させて下さい。
①院内でマスク着脱を繰り返す
マスクをしないで院内へ入って来たときに、つけるようお願いしました。
しかし、声掛けされたのが不服だったようで、その後の受診から、マスクの着脱を繰り返すようになりました。
本人も着けないといけないのは分かっている為、診察室ではきちんと着けています。
しかし、待合室では顎にかけてたり、鼻を出したりするのです。
注意しようとスタッフが近寄るときちんと着けます。
そしてスタッフが離れるとまた外します。
帰宅されるまで何回も繰り返します。
どうやら注意する為に人手が取られて困る様を見たいようなのです。
②待合室で電話をしているふりをする
わざわざ電話禁止のエリアの待合室に行き、そこで電話をしているふりをします。
スタッフが注意すると「音楽聞いてるだけですから」と言う。
一旦はスマホを仕舞いますが、スタッフが離れるとまた同様の事をする。
イヤフォンしろよ!!!!
③スマホの音を鳴らす
音楽やゲームの音をわざと流す人がいます。
しかも、数秒流したら止めたり音を消します。これを繰り返します。
音を消すということは、ここで鳴らしてはいけない事を分かっているはずです。
これもスタッフが注意しようとすると音を消したりスマホをカバンに仕舞います。
そしてスタッフが離れると同様の事をします。
④待合室のソファーやエリアを占領する
数人が座れるような大きいソファーにわざと1人で座り、荷物をそこに広げて他の患者さんが座れないようにする。
狭いスペースでわざと足を伸ばして通れないようにする。
ここは自分の場所と言わんばかりに占領して、他の患者さんが座れなかったり通れなくてもお構いなしです。
注意すると引っ込めますが、スタッフが見張っていないと分かるとすぐに占領します。
まだまだ沢山ありますが、良くやられるのがこの4つです。
やっている本人としては、スタッフが困る姿を楽しみたい・本人なりのコミュニケーションだと思ってやっているという非常に困った方々です。
私の経験だけかもしれませんが、この微妙な迷惑行為をする患者さんには共通点があります。
それは「中年男性」です。
女性や若者・高齢者でやる人は見たことがないです。
うっかりや無意識でやってしまってということはありますが、注意すれば大体1度でやめて下さいます。
このような執拗さは中年男性だけです。
女性や若者は、納得できない時にはその場で言う事が多いです。
言い争いになることもありますが、言葉で発して下さるのでやりやすいです。
高齢者で嫌がらせをする方はあまりいないです。こちらもその場でお話で済むことが多いです。
この微妙な嫌がらせ、明らかなクレーマーでもないので対処がしにくく厄介です。
注意しようとしても声掛け直前でその行為をやめたり逃げられることが多いです。
本人もやってはいけないことだと分かっているから、スタッフが近付いたらやめるのだと思いますが、こちらが困っている様子を見るのがそんなに楽しいんですかね?
楽しむのは結構ですが、スタッフ側も何も対処しない訳ではありません。
これらの行為は全て記録し、スタッフ間で共有しています。
つまり、要警戒患者としてマークしています。
該当する患者さんが来たら、他の患者さんの迷惑にならないよう必ず見張りのスタッフをつけます。
このような患者さんはほぼやる事が段々とエスカレートしていきます。
行為がエスカレートするのなら、そのことについて話し合いの場を設けますし、それでも改めないようであれば、最悪の場合、その病院での治療を拒否させて頂く(転院してもらう)ことになってしまいます。
応召義務違反だ!と騒がれる事もありますが、ルールを守らないというのは信頼関係が破綻しますし、他の患者さんに迷惑をかけるという事は、ここでの治療になじまない人という解釈になってしまいます。
意趣返しなのかストレス発散なのか分かりませんが、大したことないと好き勝手やっているその行為、みんなが見ていますよ。
中年男性を批判したいとかではありません。
経験上の話で不思議だなと思っているのです。




