表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶世の反逆者 ー刻龍ー  作者: 金の生える田んぼ
9/15

本戦出場予選2

2、

「皆さん~、約2ヵ月後には何があるでしょうか?」


(…………………………)


「って!もう~~!なんで皆知らないの!?体育祭だよ!体育祭!」


改めて言うが、さえちゃん先生はいつもこんな感じの明るい人。


「へ~~。でもどうして今そんなこと話すのですか?」


「そう!その質問が欲しかった!」


「いいから早く話を進めてくださ~~い」


「は…はぁい………」


このクラスの序列関係どうなってるんだ?



「皆さんにはコロシアムという競技について知ってもらいたいと思います。競技自体のルールは簡単です。1対1で闘う、あの魔実の戦闘テストとほぼ同じです。ただ、円型の広いフィールドになっていて、ギブアップもしくは5秒以内に立ち上がらなければ敗北というルールに変わっています。

今日皆さんに覚えて帰って欲しいのは、予選です。

まず、この競技は希望制です。参加したい人は個人で自己申請してください。

申請数によって、予選の対戦回数が変わります。昨年は例年に比べて少し減ったものの、1グループで10人でした。今年は皆さんの活発さを見る限り、たくさんコロシアムに参加すると思います。そして、人数関わらず1グループ内の上位2名のみが、体育祭本番のトーナメント戦に出場できます!」


急にこんな話をされたけどなんとか聞くことができた。


「参加して損はないです!しかも、ここはなんと言っても全国有数の高校。だからもちろん、スカウトマンも当日観戦しています!活躍できればスピード昇格間違いなし!それとモテる!ですので皆さん、是非参加しましょう~!」



こんなにもいい話があると思わなかった。ここで成功すればオレも一歩夢に近づく。なんとしてでも本戦に出場して、スカウトマンに印象を残させてやる……!





そして1週間後・・・


「スゴいよ皆~!!」


さえちゃん先生が大声を発した。


「聞いて!なんと、全学年総数の約半数の320名が申請しました!去年と全然違う!」


「とりあえず落ち着いてください、さえちゃん先生」


「うん、そうだね。ちょっと落ち着く。本当は、戦闘向きじゃない人やそうであってもすでに諦めて参加しない人が多いの。特に1年生はそれに当てはまるの。でも今年はその1年生の数が例年に比べて過去最高レベルだよ!」


またテンション上がっちゃってるし……

まあでもこんなに人数がいることはやりがいがあるからむしろラッキーと言っていいだろう。


「で、トーナメント出場枠は32枠に決定しました。そして計算した結果、1グループ20人になりました。つまり、1人19回対戦します。なんか精神持っていかれそうだよね(汗)

でも、目の前には大舞台が待っています。だから頑張って~~!」


なんだろう、無性にワクワクしてきた……!



「あ、ちなみに対戦相手は前日にグラスデバイス(近未来の携帯電話)から通知が来るからよろしく~~~。それと皆の第一回魔実テストの結果が掲示されているから放課後見に行ってね☆」


「えっ!?皆の順位が掲示されているんですか?」


「そだよ~~。だから他人の結果も見れるし自分の結果も見られるのだよ~~

そうやって周りに見られて恥ずかしくなることで、次は頑張ろう!という気にさせるためにわざと結果を全体に公開させるのが学校の方針なんだよ~」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ