プロローグ 片耳飾りの約束
「・・・助けてくれてありがとう」
七、八歳ほどの金髪の少女はそう言った。
すっかり太陽は傾き、建物は影を伸ばしている。橙色に染まる空の明かりは少女の頬を柔らかく彩った。
「おう、どういたしまして!」
同い年であろう、癖のある黒髪の少年は明るい笑顔で返した。
「その、お礼ってわけじゃないけど・・・」
少女はそう言うと自身の左耳に両手を持っていき、そこに付けていた耳飾りを外した。青い羽根と緑色の宝石を使った耳飾りである。そして今しがた自分から外したそれを向かいに立つ少年の左耳に取り付けた。
「これ、受け取ってもらえるかしら?」
「え、いいのか?そしたらお前のが片方なくなっちゃうぞ?」
「うん、いいの。いつかまた会えたときに君だってわかるように、これを付けていてくれたら嬉しいわ」
その幼さとは似合わず綺麗な微笑みを浮かべた少女に、少年は初めて付けた(正確には付けてもらった)アクセサリーを慣れない手つきでそっと触ると頷いた。
「分かった。そういうことならずっと付けてる。」
少し目を逸らしながらそう言った少年の顔が赤くなっているのは夕日のせいだけではないだろう。その仕草とその言葉に、少女は嬉しそうに、
「ありがとう!・・・その、次がいつになるかは分からないけど、必ずまた会おうね!」
やり取りは時間にして数分。しかしそれが、それこそが、卯城悠が名前も知らない少女と交わしたただ一つの約束だった。
そう、夕焼け色の思い出―――――
どーも!小説初投稿の新参者、月見里銀です。やまなしぎんと読みます~
「プロローグの後書きを長々と書いてる暇あったらさっさと執筆しろ!」と過激派の方達に叱られてしまいそうなので、手短に・・・
今回から投稿させていただく「片耳飾りのアリス」は周りの目や自らの身分によって思うように恋ができない悲しさと、それに抗っていく意志を描いていく作品です。温めに温めた作品ですが、世に送り出すものとしてはまだまだ稚拙な部分があると思います。その辺りは読者様の優しい目で見守ってあげてください・・・。
周りを見回せば素晴らしいセンスを持った方々で腰が引けてしまいますが、精一杯執筆していくので、是非とも「片耳飾りのアリス」をよろしくお願いします!
結局本文と同じくらい長くてどっちが本文か分からなかったって?
伝えたいことがたくさんあるんですよ~これを書き終わったらすぐ新しい話に取り掛かるので許してください!
言い足りないことはTwitterで発信しますのでそちらもよろしければ。




