表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この太陽系で私達は  作者: えるふ
28/70

サイス、箱庭ゲームに興味を持つ

ティターニアは鼻歌交じりに制服に身を包むと、姿見で身だしなみを確認する。

「よし」

姿見に向かって言うと玄関をくぐる。

「あら、奇遇ですわね。私も今から行くところですわ」

ちょうど目の前を通りかかるサイスと目が合い、声をかけられる。

「歩いて登校なんて珍しいじゃない。どういう風の吹き回し?」

「そこまで珍しくなくってよ」

サイスは胸を張り応える。ティターニアはそれもそうか、と短く返すと隣に並ぶ。

「お、ティターニアにサイスじゃないか」

フーガが手を振りこちらを呼んでいる。ティターニアは歩む速度を早めると、サイスもそれに続く。

「ねえねえ、今度3人でゲームしよ」

ティターニアが言うとフーガは首を傾げながら

「何か良いのあるかな、探してみるよ」

そう言う。多人数で遊ぶことを考えるとタイトルが限られてくる。

「できれば簡単なものが良いですわね、私、あまりゲームはしないので……」

サイスが遠慮がちに言う。変に凝ったゲームは操作が難しかったり、システムが複雑だったりと、初心者お断り感が漂う。

「じゃあオープンワールドのアレ行くか」

「アレって、アレ?まず操作の仕方を教えることから始まるけど、大丈夫?」

フーガの思いつきのタイトルにティターニアが疑問を投げる。

「じゃあパズルのアレとか」

「それ、2人までしか遊べないね?」

フーガが提案し、ティターニアが鋭く突っ込む。

「ふふっ、二人は本当に仲がよろしいのですわね」

突然のサイスの言葉に二人は会話が止まる。

「だって、付き合ってるし?」

ティターニアの言葉にサイスは

「二人は随分、遠回りしたみたいですけど、うまく纏まってよかったですわ」

サイスはまるで自分の事のように話している。

「まぁ……そうね、じゃあなおさら、お礼にゲームをしなきゃね」

ティターニアは端末を手に色々なゲームを見せてみる。その殆どのゲームをティターニアはやったことがある。ゆえに教えることができる。

「あ、一緒に何か作るならどう?」

「作る?」

サイスはティターニアの提案したゲームにイマイチぴんと来ない顔をしていた。

「ええ、このブロックを組み合わせて色々作るゲームなんて良いんじゃないかな。箱庭ゲームっていわれてるやつ!」

ティターニアがいくつか動画を紹介し、見せてみる。美しい建築模様からただの豆腐まで、幅広い建築がブロックで作れる。そんな紹介動画だった。

「ええ、いいですわね、これ、私にもできそうですわ」

サイスも興味津々に紹介動画を見ていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ