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邪神と猫  作者: 神白
9/12

閑話 〜国際会議〜


私は王城につきメイドさんにもみくちゃにされ、ナナとお風呂に入り、疲れたのでグデーンとナナのベットで寝っ転がる。ねむねむ。


{姫様かわいいわね。そのリボン。}


そう、付けられたのだ。私にではなく、蔓さんにだが。

シュルル〜ル〜♪(*´︶`*)

ご機嫌だ。蔓さんは女の子に育ってるようだ。いい子に育ってくれ。・・・そういえば、蔓さんってどの部類に入るんだろ。魔獣?魔樹って感じになるのかな?


{そうねぇ。クルガの蔓はもともと精霊の宿る樹と言われてる大木から作られるものでたまに意思を持つのだけど。こんな知識とか、意思って育つものだったかしら。人の文字とかどこで覚えたの?おかしいわねぇ。}


それは知らないけど、結局。精霊関係になるの?


{今の所、不明ね。進化したらドライアドっていう樹人という種族に分類されるけど。進化ってどのタイミングでなるかわからないのよねぇ。}


ドライアドかぁ。人型になってお話しできるようになったらたのしいよね!蔓さん、早く進化できるといいねぇ。


シュル!٩( 'ω' )و


ふふふ、頑張って。

でー?私はこれから何をすればいいのかねぇ。喋れないし、ナナに国際会議いつかって聞いたら今日だし。なぜそんな日に散歩に誘ったんだ。アレスとかいう王子は。あいつもアレか?代表と一緒に来たのか。次世代の王も参加するのかな?まあ、どのように会議が行われているか会議するのはいいと思うけど。


ガチャ。


ん?


「おぉ!おぉぉ!!猫勇者ぁー!“にゃーん”ぶべっ」

ベットにいる私に向かってだいぶを決めようとするおっさん。それを、無属性魔法結界で壁を作りそれにめり込ませる猫。


相変わらず、猫好きだな。ここの王は。


{ちょっと待って!姫様、無属性魔法使えるの?!なんで?!}


ん?そりゃ長生きしてりゃ覚えますよ。もう年数えるのめんどくさくなったぐらい生きてるし。


{・・・今何歳か、わからないわよね?}


んー?んー。猫になって100歳で数えるのやめたからなー。


{・・・・・・。}


「イタタタタ。相変わらずつれないな、猫勇者。先ほどナナに国際会議に参加してくれると聞いたのだが、本当か?」


コクンと頷いておこう。


「そうかそうか!フッフッフッ、他の国のやつらが驚く顔が目に浮かぶぞ!それに、今回の議題である魔物も倒したというじゃないか!流石、私のお気に入り勇者だな!だが、お前念話を覚えたのか?話し合いなんてできないのではないのか?」


それは、


{私達が通訳するから問題ないわ。}


と言って姿をあらわす4人の精霊王。


「ッ!精霊王様?!・・・ま、まさか。契約を?」


{えぇ、八大精霊王全員と♡}


「・・・・・・。」


口を大きく開けて、呆然とする王様。あ、ちなみにここの王様の名前はアーロン。フルネームは覚えてない。

気絶してないよね?長くない?おおーい、正気に戻れ〜!これ、四獣のうちの2匹とも契約していると言ったらどうなるだろう。ちょっと試してみたくなる。


バァン!


「陛下!猫勇者様を呼び出すのにどんだけ時間かけてるんですか!!!ッ!精霊王様?!」


執事さん登場。


{ふふふ、落ち着いて、とりあえず、この王様起こしてくれない?呼びに来たのかサボりに来たのかは知らないのだけど。}


「し、失礼しました!陛下!陛下!精霊王様がいらっしゃるのになんで固まってるんですか!起きてください!」


「はっ!すまん。」


{ちなみに、姫様からの伝言。四獣のうちの2匹とも契約しているそうよ?」


「「?!?!」」


あ、言わなくてよかったのに。ディーネ面白がって言わない!めっ!執事さんもびっくりしてるじゃん!


{キュン!姫様からのめっ!かわいい!}


もーうー!!


「・・・・・・はっ!ちょっとお待ちください。四獣のどのもの達と契約済みなのですか?」


{えっと、雷獣と炎獣ね。この会議終わったら海竜に会いに行くそうよ?}


「そ、そうですか。」

苦笑いですな。うん。

それで、会議が始まるなら行くよ?


{会議が始まるならいつでもいけるそうだけど、どうするの?}


「そ、そうだった、そうだった。他の王達をビックリさせるんだった。私がビックリして固まってる場合ではなかったな。ははは・・・。」


どこで会議するのー?


{姫様、会議はおそらく天宮の間よ。そこからいろんな人の声が聞こえるから。}


あぁ、あの神殿みたいな宮殿かぁ。広いしいいよねぇ。久々に屋根に登って日向ぼっこしたい。それにしてもフィーナは風の精霊だから音を逃さないんだねぇ。流石にそこまで私も耳よくないや。


{そんなところで日向ぼっこしてたの?さすが猫姫様。風の精霊はみんなそうよ。だから噂好きなの。真実を入り交ぜた、噂がね!}


あったかいところは落ち着くんだよー。屋根なら邪魔が入らないし、いい場所なんだよ?噂は程々にね。

はい、じゃあ移動するよー。



さて、この扉の向こうに、いっぱいいるのか。・・・めんどくさくなって来た。帰っていい?


{ふふふっだめよ。情報集めるんでしょ?}


むむぅ。ナナの膝にすぐに行こう。


扉を開けるとそこは舞踏会の間でした。・・・何してんの?!ドレスコードしちゃってから。


「まあ、交流会も含んであるからな、猫勇者もドレスコードすれば良かったのにお前さん用のドレスあっただろう?」


誰が着るか!猫になってようやく身軽だというのに!

蔓さんがリボンつけてるんだから、いいでしょ!私は絶対に着ないからな!


{絶対に着ないそうよ?}


「それは、残念だ。・・・・ナナが楽しみにしてたというに。」


∑(゜Д゜)

うぐ、・・・駄目なものは駄目なの!ナナが楽しみに、してた、だろう・・・が。・・・うー。


{ふふふっ、ナナ姫出したら悩み出したわよ。}


「くくくっ、まあ、リボンしてるだけでもいいわ!どうせ、他の国のやつらはわしが野良猫連れて来たぐらいにしか思わんだろうしな!」


アーロンは私のこと知ってるけど、他の王とあんまり面識ないからなぁ。そういう見方になるだろうなぁ。国に行ったりはするんだけど、わざわざ王には会いに行かないしなぁ。コロコロ変わるから。アーロンの場合小さい頃とか、先先代の時代から知ってるからなんか繋がりを持ち続けちゃうんだよなぁ。ナナかわいいし。


{ふふふっ。ナナ姫にゾッコンね。ほら、あそこにいるわよ。・・・雑魚勇者にたかられてない?}


何?!許さん!私のナナだぞ!

ビュン!と一気に駆け出し、ナナの肩にジャンプする。


「うわっ。猫ちゃん!来たんだね。どうしたの?」


私のナナから離れろ雑魚勇者ガァァ!

フシャー!!


「うおっ!なんだこの猫。姫様のペットですか?」

「俺たちに威嚇して、離れろってか?くくくっかわいいボディーガードですね。」

「チビ猫、姫様のドレスが乱れるから降りなさい。」


ピキ!(#^.^)

ほう?いい度胸だな?


{あらあら、落ち着いて?あなたが本気出したらその三人の勇者さん消し飛ぶわよ?}


「猫ちゃんは私のペットじゃないの!勇者様なんだから!」


「せ、精霊王様?!」

「え、勇者?!」

「はえ?!」


消しとば・・・


「猫ちゃん、落ち着いて。ほら、よしよし。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しょうがない。ナナに免じて許してやろう。


{長い葛藤があったわね。でも許されたわよ?良かったわね。じゃあ、次に、私達のご主人を愚弄した件について話し合いましょうか?}

背後にゴゴゴゴゴ・・・って文字が見える。


「・・・ごしゅじん?・・・へ?!」

「こ、この猫が?!」

「契約してるんですか?!」


マジで?!ってかな顔で見てくる。勇者トリオ。

私はナナに撫でられてご満悦なのだ。どうでもいい。

ゴロゴロ〜。


「猫勇者ー!急に飛び出していくな!まったく、他の国の王に見せびらかし・・・んん”、紹介しにいくんだから!」


明らかに見せびらかしにいくと言ったよね。私は行かないぞ。ナナのそばにいるのだ!


{ふふふっ、ナナ姫から離れないって。}


「猫ちゃんは見世物じゃないの!お父様の馬鹿!」


「うぐぅ、ナーナー頼むー。紹介は行かないといけないんだ。・・・はっ!そうだ。ナナが、紹介してあげてくれ。猫勇者のこと大好きだろ?」


アーロン、ナナを利用するとはいい度胸だな。あとでお仕置きだ!


「猫ちゃんを紹介。いいよ!する!」


「じゃあ、ステージに上がるぞ。」


さてさて、何すればいいのかなぁ。


ステージに上がったことで、歓談していた他の国のの王や、王子、姫、そして、勇者達が顔ステージにむける。


「皆の者、よく我が城に集まってくれた。交流会の後は今後の課題について話し合うが、その前に、私が支持している勇者の紹介をする。ナナ頼むぞ。」


アーロンは一歩下がり、ナナが一歩前に出る。私を抱いて。


「ようこそ、ノワール共和国へ。私はこの国の姫ナナと申します。私達が支持する勇者というのはこの子です!見た目は猫で、名前も猫ですが、私の命を何度も救ってくれた勇者です!」


シーン


「「「「「・・・・プッ」」」」」


「ワッハッハッハッハッハ!!!」

「クスクスクスクスクス。」

「アハハハッハーヒー!!」

「ギャハハハハハハハ!!」

「ブホッホッホゴホッゴホッ」


「ふぇ?」

まあ、そうなるわな。


「んん”お前ら?大笑いとはどういうことだ?」


「だって、まさか、支持して欲しいと言ってくる勇者がいないからって、猫、猫なんてクックックッ。」

「そうよぉ?姫様にそれも紹介させるなんて姫様が可哀想じゃないの。」

「やめろよ!ツボったじゃないか!」

「ありえねぇフッフッくくく。」

「ゴホゴホ、やめてくれ、老体にそのネタはキツイ。」


「う、嘘じゃないもん!嘘じゃ・・・」


「いいのよ?無理しなくてっ。」


「ひっぐ。ふぇ。」

ナナ?!

私は顔を上げて、涙を舐める。


泣かせたな?この人間どもが!

“フシャー!!”

シュタッとナナの腕から降りて、魔法を展開、ナナを泣かせる原因となった王達に向けて各属性の槍や、剣を囲むように配置する。


「んなっ?!」

「キャ!」

「ぎゃあ!」

「ッ?!」

「なんじゃと?!」


ぶっ殺す!!!!


{コーラー、落ち着いてー、死んじゃうから、その人間達は何もできずに死んじゃうから。落ち着いてー!}


「「「「「精霊王さま?!」」」」」


{ほら?ね?そんなことしなくても、契約してるものを召喚したら納得するから、ほら、魔法を解除しましょ?我らの姫様?}


・・・・・・(ー ^ ー#)


「猫ちゃん、わたし、だいじょうぶ、だから。」


・・・・・・・・・・・・フン!

魔法解除。


ドサっと、力が抜けたように座り込む王達。


「我が国の恩人はナナにゾッコンだからな、泣かせたらそうなるに決まっとるわ。」

{ふふふっそうねぇ。召喚したらもっと納得すると思うけど、しとく?}


・・・・・・する。

“にゃーん”

召喚!

『『オォーン!!!!』』

{あら、姫様、何か御用?}


「「「「「「な、な、な、ななな!?」」」」」」


「八大精霊王と炎獣と雷獣だとぉ!?」


いや、用事はないんだけど、ちょっと納得させるために呼んだ。ごめんね。


『ガウガウ♡』

『キューン♡』

相変わらずモフモフだね。森は大丈夫?


『オン!』

『ガウ!』


そう、それならいいんだけど。あれから変な奴現れてない?

『ガウガウ。』


え?!出たの?!でも、退治できたんだ。良かった。怪我ない?治すよ?


『ガウガウ〜。』


ならいいけど。核はある?魔封じしとくよ。


私はエンとジンのやりとりで、騒ぎがあったことをなかったことにする。


{なかったことにはならないけどね?}


・・・わかってるもん。


魔封じをして、異空間に放り込んで現実と向き合うため、エンの背中に埋まる。


{って!それ、現実逃避!出てきなさい!}


いーやー、出て行きたくないー。もう会議どうでもいいー!さっさと海竜と契約して海の調査すーるーのー!


{ちょっ、王からも言ってやって!会議出ずに海竜と契約して海の調査しに行くとか言い出したんだけどっ!?}


「それは困る!これから、猫勇者が体験したことをメインに話すんだぞ!いなかったら話が進まんじゃないか!!」


だってー、もうやらかしちゃったじゃん。やらかす気無かったのにやらかしたじゃーんかー。もう野生の猫でいいよ。人間社会に入り込んでも楽しいことないもん。猫として、自由に!生きる!


{いや、自由に生きるのはいいのだけど、一応、世界で一番情報持ってるの姫様だけだし。人間側も知っといたほうがいいと思う。人間社会に入り込まなくていいけど、人間達には関わって行くのが勇者でしょ?逃げるに逃げられない関係なのだし・・・それに!ナナ姫をずっと守れないのよ?雑魚だけど、盾ぐらいにはなるんだから情報あげときなさいよ。}


・・・・・・・・・むぅ。

ひょこっ!顔を起こし隠れながら周りの様子を見る。

(・_・|ジロリ


「・・・・・・(ごく)」

誰かが緊張の瞬間唾を飲む音が響く。

勇者は、各国の王達のそばに立ちどうなるのか恐々とした感じでステージを見つめていた。


・・・・はあ、はいはい。まったく、ナナ姫を出せばいいと思って・・・。


{ふふ、機嫌が直って良かったわ。}

{話聞いてなかったけど、姫様が悪くないのはわかるわ。ま、解決したみたいだし、私たちは帰るわね!また用があったら呼んでくださいな。}

{ディーネとシャインが居たらなんか大丈夫そうだから、私達も戻るわね。}


うん、フレイ、フィーナ、ヒョウカ、グレイン、アース、ボルト、ありがと。次は戦闘時とかに呼ぶことにする。あと、おやつタイムとか。


{えぇ、楽しみにしとくわ!じゃね!}


うん?エンとジンはもう少しいるの?

『『キューン?』』


居てもいいよ。でもお話だから退屈だよ?


『・・・・・・ガウ!』

『オン!』


あ、帰るのね。また、狩りに行くときに呼ぶよ。じゃあ、森のことよろしく!


『『オォーン♪!!』』



そして、会食席に移動。

食べながら話すんかい!

まあ、お腹空いてたけど。・・・あれ?待って、出てくるのって、もしかして・・・ああ、人間の食べ物だ。駄目だこれは、逆にお腹減る。狩りに行ってきていいか聞いてくれない?シャイン。


{え?えっとー、アーロン王?姫様がご飯、外で食べてきていいか聞いてきてるんだけど。}


「何?!いい食材で作った物ばかりなのだが!口に合わないのか?!」


いや、えっと。じゃあ、生肉くださいって言って。


{・・・えっとー、それはここで食べられると困るわね。他の人がご飯たべれなくなっちゃうから・・・その、アーロン王?軽くたべたらすぐに帰って来させるようにするから、どうかしら?}


「・・・何を食べに行くのか聞いてもいいか?」


え、魔獣に決まってるでしょ?

召喚で魔力使ったからお腹減ったんだよね。

生きたまま食べるのが最高で・・・


{ちょっと待った!もうそれ以上は考えなくていい!想像しないで!・・・コホン。アーロン王、察して!}


「・・・う、うむ。なんとなくわかった。それは現地調達してくれ。すぐに戻ってくるのだぞ?」


はいはーい。あ、ねぇねぇ。転移の術式見せてよ。シャイン。


{へ?いいけど、使えないと思うわよ?さすがに姫様でも・・・。まあ、行くわね。『我魔力を糧にして彼のものが居たる場所へと誘えたまえ。』}


そうやって、術式を展開しだす。それを見て覚える。


{・・・・・これが術式よ。特定の人物や、場所の名前を最後に言って完成。??姫様?}


目をつぶり、今出てきた紋様を何度も思い描き、私の魔術として組み込む。


・・・・・・よし!覚えた!ありがと!これですぐ帰って来れる!

じゃ、早速!


{へ?!ちょっと待っ!!}


“にゃーん”


魔法を私の足元に展開。先ほどシャインが展開したものと同じ物。そして、それが発する光に包まれ、私は会食席から消える。


「「「「「{はい?!}」」」」」



おお!ついたついた!狩りじゃぁぁぁ!!!っとその前に、蔓さんごめんね。一回リボン外すよ。じゃないと、汚れたり、切れたりするからね!


シュル!( ̄^ ̄)ゞ

じゃ、仕切り直して!


狩りじゃぁぁぁ!!!



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