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邪神と猫  作者: 神白
4/12

4話

さてさて、猫に戻りましてー。

狩りです!お腹減ったから狩りです!!


あー・・・狩りです!!!!


狩るよー狩るよー・・・


《・・・ゃん!・・・・・・ちゃん!》


ハッ!

やり過ぎた?ライア、ごめん夢中になってた。


《もう。ダメでしょ!めっ!》


・・・かわいい。でもごめんなさい。みんな食べれた?

《うん、みんな食べれたよ。でもなんで、ここは魔物が湧きやすいの?》


あー、それは。私が作った魔法で湧きやすくしてるから。


「お前のせいか!」

べし!


イッター!何するんですか!!いいじゃないですか!あなたたちとおさらばしたらここでみんなと安住するつもりだったんですから!


「俺たちとこれからも関わることになったんだから壊しなさい!」


じゃあ、魔力塊もう要らないんですか?


「っ!ぐぐぐ!」


大丈夫ですよ。この森で生成された魔物はこの場所から出れませんから。

この場所を訪れる冒険者とか、勇者は最近では力試しの場所になってますから。結構有名スポットなんです。問題ないです。


「それでも、なあ。」


はあ、邪神の癖に心配性ですね。じゃあ、壊しますか?魔力塊とか、みんなのご飯節約になりますけど?


『『キャウン?!』』

『キュルァ?!』

『グルア?!』

《ご飯食べれないの?!やだ!》


「うっ。あの酒の味が・・・」


で?


【残しておいて構わん!わしが許す!】


そこまでですか。はいはい。まあ、術式壊れてないか見に行くだけなんですけどね。


「紛らしいわ!マジで悩んだだろうが!」


紛らわしくてすいませんねー。

・・・あ、綻び?おかしいですね。この術式に綻びなんてできるわけ・・・っ!!

ガッ?!


《!!おねーちゃん?!目が!!》


ライ、ア離れな、さい。あ、ぶな、い。


「どうした?!」


ま、お・・・がひそ・・・・・・邪し・・・み・・・なを・・・逃し・・・・・・。


『『ガルアーー!!!』』


『フン!犬風情が吠えるな!なかなかいい身体を手に入れた!神をも超える身体!神力も宿している!!これはイイ!イイゾー!!』


「この声!魔王か!!猫から出てこい!」


『ギャハハハハ!ハカイハカイハカイ!!スベテナクナレ!!』


「なんだこれ!!魔力が暴走している?!」


『キエロキエロキエロキエロ』


うるさい。黙れ!わたしのこころのなかにはいってくるなぁぁぁ!!!


「猫?!」


うわぁあぁぁー!!!

《おねーちゃん!!!このっ!!》


『ムダダ!スベテ、ケソウ!オマエモノゾンデイルハズダ。オマエノカゾクハオマエヲケソウトシテイタダロウ?』


あっ・・・。ッうるさい!うるさい!!


『オマエハゼンセ女神ニ召還サレナケレバ、ハハオヤト、チチオヤニステラレ、チカクノヤツカラモキラワレ・・・』


ウァア・・・違う。チガッ!


『サイゴニハ、愛スルモノニ命ヲ絶ツヨウニイワレタダロウ?スベテヲハカイシテタベタジャナイカ。マタ、タベヨウ。スベテヲ!!!』


・・・・・・・ァ。食べた?ソウダ。ワタシハ食べた。ハハオヤヲ、チチオヤヲ、ミンナヲ・・・ゼンブタベタジャナイカ。


【邪神!!】


「猫ぉぉぉ!!堕ちるな!!!」


《おねーぢゃん!逝かないで!!!》


『主!!!』


「八竜!!結界を張れ!今すぐだ!!」


『っ!!わかっている!!』


『ム?コノ程度ノ結界デ封ジコメタツモリカ?ムダダ!ムダダァァァ!!』


『『『『『『『『ググウ!!!!』』』』』』』』


《破られる。まだ足りない。みんな、皆!!!皆、おねーぢゃんを!猫様を助けて!!!》


{もちろんです。私の、私達の・・・愛する契約者をお守りします!!!}


「んな?!精霊共?!」


{邪神、私達の契約者をこちらに引っ張り出してください。魔王は我々が止めます!!八竜共も踏ん張りなさいよ!!}


「・・・分かった!!!」


『ヌゥ?!セイレイマデモワレノジャマヲスルカ?!グガァ!!ウゴケナイ!!!』


「今だ!猫!!!!!」



・・・・・・ここはどこだ。白い。空間。私は・・・・・・誰?

??君は・・・誰?


こんにちは。僕は*△▼◎。あ、名前は聞こえないか。とにかく、僕は味方です。いきましょう。あちらへ。僕らのいるべき世界に・・・。


私の・・・いるべき世界。


僕らはね。皆、君に食べられたんだ。

この先には君の名前すら知らない子供や老人たちがいる。彼らも君が食べたんだ。


タベタ。


謝ってほしいわけじゃない。そこで、ボロボロに壊されてくれ。


・・・・・・ハイ。


「猫!!起きろ!!そいつは幻だ!魔王が見せているものだ!偽物なんだよ!!」


デモ、タベタ。

キオクガアル。


「違う!それも魔王が・・・」


違うんだ。本当に・・・たべたんだ。わたしは。ゴメンなさいゴメンナサイゴメンナサイ。この世界でも血に飢えていた。だから、食べないと落ち着かなかったんだ!もしかしたら皆を食べてしまうかもしれない!嫌だ!!怖い。アァァァァアアァー!!!!


「ふざけんな!お前を待ってる奴らがいるんだ!お前を連れて帰らないと俺が殺されるわ!」


私は、殺さない保証ができない。皆を、食べてしまうかもしれない!!それは、ゼッタイにイヤだ!!!皆がいなくなるくらいなら、私が壊れた方が・・・ミンナシアワセニナレル。


そう!そうだよ!君が壊れればいいのさ!


違う!


「?!誰だ!!」


猫様。いや、・・・。名前を捨てる気ですか?あなたの大切な名前でしょう?


名前なんて貰ってない。


いえ、貰ってます。大切な家族から貰ったでしょう?


シラナイ。


なら、僕を産んでくれないのですか?お母さん。


エ?


僕に名前をくれないのですか?

約束してくれたじゃないですか。

ドライアドのお姉ちゃんに紹介してくれないのですか?

八竜のお兄ちゃん達を紹介してくれないのですか?

精霊のいる世界を見せてくれないのですか?

神様とお仕事してるお母さんを見れないのですか?


ッ!!


お母さん。お母さんを名前で呼んではいけないのですか?


あなたは・・・夢に出てきた、男の子。

夢じゃない?本当に、私、の・・・。


「っ!お前は必要とされている!!前世の世界じゃなく、今!生きている世界に!!!だから!壊れるな!生きろ!そして、その子を産んでその子に見せてやれ!この世界を!!!お前が護った世界を!!!」


名前。・・・名前を教えてあげます。邪神。私は・・・・・・。ふふ、他のみんなには内緒・・・ですよ?


「っ!来い!気を失うな!お前を!お前を連れてくると言ったんだ!!!いくぞ!!!・・・!!!」



『ヌグウ?!ナンダ!!光?!ギ、ギャァァァ!!!』


「待たせた!!」


『『『『『『『『{遅いわ(よ)!!!}』』』』』』』』


「急いだんだよ!これでも!!!」


《おねーちゃんは?!》


「あいつは一応上まで引っ張ってきた!!」


『ムム。また絶望の中に堕としてやろう!』


返せ。私の身体。


『ダマレェ!』


{姫!!!!}


「姫?!ちょっとなんで姫なんだよ!」


もう!今、そんなことどうでもいいでしょう!フレイ!ヒョウカ!ボルト!フィーナ!ディーネ!アース!シャイン!グレイン!私に向かって全力攻撃!!


{アイアイサー!!!}


『ナニ?!自分モ死ヌ気カ!!』


「マジで死ぬぞ!」


死ぬのが怖くて勇者やってない!四獣!八竜!みんなも私に攻撃!!!


『『オォーン!!!』』

『クエー!!!』

『グルアァー!!!』


『『『『『『『『全力でいくぜー!!!』』』』』』』』


『・・・へ?!チョチョチョット待テ!!マジで?!ケシトブゾ!!!』


「魔王に賛成!やめてー!!!俺の嫁が!!!」


『ヒッ!!!』

ドッガーン!!!!!!!



・・・・・・。


『ガハッ・・・シ、シヌ。』


いやいやいやまだまだあるよ?


『イヤ!シナセテクダサイ!!ゴメンナサイ!!!』


イヤな夢見せられて苦しまずに死ねると思う?


『ヒッ。アガアァー!!!』


・・・あー。やっと出てきた。隔離成功!

あー。疲れたー。


『死なせてください死なせてー!!!』


お断りですよ。

創造神様〜こいつどうしましょうかー。


【いや、それよりも大丈夫なのか?!】


んー?大丈夫ですよー。みんなと契約するときはもっと暴れましたし。身体も無傷です。


「マジで!!じゃあなんで魔王は苦しんでんの?」


そりゃあ、私の魔気全開放中ですから。内側からも外側からも身が焼ける思いを感じてると思いますよ。私の魔気は人や生物にとって危険なものですからねー。滅多に使わないんですけど。まあ、簡単に言うと、現在。有毒霧発生中みたいな感じです。魔力が暴走したら開放しないと苦しいんですよね。

あ、近づいたら死にますよ?1週間ぐらいは近づくの禁止です。


「・・・魔王。頑張れ。」


あ、邪神らしいことを初めてしましたね!

魔王は殺さない程度の距離で痛めつけるだけです。創造神様がいらないなら、私が食べてもいいですか?


【・・・食べても害はないのか?】


はい、もう力がない燃えっカスですから。


【・・・・・・そうじゃな。大丈夫なら別に良いぞ。】


「さすがに封印した方が!」


【封印しても別の魔王が生まれるだけじゃ。溜め込んでも悪い一方だしのう。】


大丈夫ですよ。邪神は心配性ですね。・・・もし、また絶望の中に閉じ込められたら。真名を呼んでくれれば。戻ってきますから。


「・・・わかった。」


はい!


《おねーちゃんの真名?私、知らない!教えて!》


ふふふっ。残念ながらライアでも教えられません。私の・・・ライアに弟ができたら教えますね!


【・・・なんじゃとぉ!?】

{ちょっと!姫!聞いてないわよ!}

『俺たちも聞いてない!!』

《???弟?赤ちゃんできるの?》


さあ?どうでしょう?ねぇ?


「・・・俺に振るな。」


ふふふっ、まあ、イチャイチャできるのは1週間後です。我慢してください。


「お前、キャラ変わってないか?」


吹っ切れただけです。元からこんな感じです!さて、どんな物語を貴方は作るのですか?私の愛し子。


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