表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
邪神と猫  作者: 神白
10/12

閑話 〜禁句と目覚め〜

シュルル〜〜!!((( ゜д゜ ;)))


んん?なに?どうしたの?


べちゃくちゃと咀嚼しながら蔓さんが騒いでる方向を見る。ふむ、なんじゃありゃ。

見た目は巨大な石像。ガーゴイルってやつだね。変な黒い煙を纏ってなければ普通のガーゴイルなんだけど。それに、こんな森の中に住んでないはず。岩山とか、古い館とか、ダンジョンとかじゃなかった?まったく、報告すること増やさないでよ。


「ギシャァァァ!!!」


はいはい、襲ってくるのでしょ?魔気を纏いまして〜重力魔法をわたしの背後に展〜開〜♪


「っ!グギャ?!ーッ!ーッ!」


本当に便利だよなぁ。この魔気。なんてたって弱点ついた属性攻撃してくれるから!

この反応は、電気が弱点か。石なのに?見た目詐欺。それはわからんわ。スライムの時もそうだったな。水みたいな体なのに炎が駄目って。・・・ふむ、そういうのも報告だなぁ。


「ーーーー・・・・グギャァ・・・・・・。」


あ、死んだ。死体が残ったな。持って帰るか。核は体の中だろうし、でも、あの場で解体とかは気持ち悪がるよね。ナナが。


核と別々にして魔封じして、血抜きして。んー。こんなもんなかな?じゃ異空間に放り込んでー


転移!


ただいま!

ご飯終わった?・・・・・・あれ?あんまり進んでない?なんで?


{ちょっと姫様?お話ししましょうか。}


え?なになに?


{そこにおすわりして?}


な、なんか、怒ってる?


{いいえ?怒ってませんよ?ちょっと聞きたいことができただけです。なぜ、術式を見ただけで覚えれたんですか?}


え。だって、私そういう風にしないと魔法使えないし。人間の言葉とか、喋られないんだよ?猫だから。だから、私だけの魔法作って、それに見て覚えた術式を組み込むと使えるようになるの。


{・・・・・・。}

こめかみ抑えて難しい顔をするシャインとディーネ。


「精霊王様、そのですね。サクエリア共和国の勇者が、ステータス魔法というギフトを持ってまして、それを使えば、自分や相手の身体能力を数値化できるそうで。猫勇者に使っても良いですか?」


へー。そんなのあるんだ。興味ある!


{それはいいですね!私達も見れるんですか?}


「はい、見れます。では失礼します。」

黒髪の勇者が私の前に来て手をかざす。


ピク!

違和感!変な感じ!やめろ!


バチッ!!!


「ッ?!弾かれた?!」


「む、どうしたのだ!」


変な感じしたぁ!寒気がする。ぞわぞわ〜


{姫様?大丈夫?・・・ステータス魔法ってやつ以外を使ったんじゃないわよね?}


「ち、違います!ステータス魔法しか!」


{・・・・・・わかったわ。姫様、さっきの我慢できる?嫌なら嫌でいいわよ?}


むむー。我慢してみるー。ステータス魔法っての見たいし。術式はでなかったから、びっくりしただけかもしれないし。


{わかったわ。我慢してみるそうだから、もう一度やってくれる?}


「は、はい。では、行きます。」


うっ、また来た。我慢我慢ー!


「で、出ました。これです。」

透明な板?のようなものが出て私と、シャインたち、王様たちの前にブブゥンって音を立てて前に現れる。触れはしないみたい。面白いなぁ。


それにしても!やりきった!すごいでしょ?!


{・・・ナニコレ。}

「ウソォ。」

「ありえん。」

「ツッコミどころ多すぎだろ!」

「・・・ッ!」


無視された。

はあ、で?何が書かれてるの?


名前[猫(2568歳)]

種族[猫・魔獣]

称号[猫勇者、神を宿すもの、魔獣殺し、最強の魔獣、精霊王の姫君、雷獣の主人、炎獣の主人]

レベル[10029]


体力∞

魔力198350


攻撃29609

防御30480

魔攻35967

魔防28049

速さ190528

運 99999


ギフト[なし]

スキル[猫魔法]


ふむ、よくわからん。数字が多いのはわかった。称号も多いね。


{姫様。}


ん?なにー?


{重大さわかってないわね。ちょっと女神様に女神様のレベル聞いてくれる?}


ん?女神に?ちょっと待ってよー。


【呼ばれて飛び出て!ジャジャジャジャーン!】


呼ぶ前に現れるなよ。で、聞いてたんなら教えて?


【私のレベルは・・・・・・・】


引っ張るな、長い。で?


【んもう!10002レベルよ!】


・・・勝った。じゃ、またね。


【え。待って!レベルいくつなの!?】


うるさい。


【ちょっブツッ!】


{相変わらずの対応なのね。ってか、神越え果たしてるじゃないの。女神様より強いって・・・なんなの。不死だし。}


「あの、もう議題とか置いといて、猫勇者について語りません?」


え、いやいやいや、それはダメでしょ。新しい獲物も連れて来たからそっち優先にしようよ。私のことは忘れて!


{新しい獲物って何よ。変なのに出くわしたの?}


うん。見た目ガーゴイル、石像なのに雷魔法が弱点の変なやつ。スライムみたいに溶けてなくならなかったから核と死体持って帰って来たんだけど。


「む?新しい魔物か?!猫も帰って来たことだし、本題に戻ろう。・・・それが終わったら猫の話をしたいものだけしなさい。・・・・・・私も参加する。」


なんで!!私は会議終わったら帰るからね!海竜に会いにいくからね!


{姫様は海竜に会いにいくそうよ。四獣コンプリート目指してるそうだから。}


「・・・何目指しているんですか?」

「世界征服・・・とか?」


なんでんなこと目指さないといけないんだ。特に目指してないよ。強いて言うなら、魔王討伐。出くわさないんだよね。魔王に。


{まあ、勇者だものね。それが目的に決まってるわね。・・・・・・ねぇ?名前のところ年書いてあるんだけど。もしかして、姫様って・・・}


んん?何?


{女神様に初めて召喚された初代異世界勇者様とかじゃないよね?}


「た、たしかに!!年代的には合ってます!確か、最初の女神からの依頼は魔王討伐じゃなかったと召喚された時質問したら言ってましたけど。」


あ、うん。多分それ私だね。ちょっとイラつく神いるから封印して来てって言われた。現在進行形で、体内に封印してるし。


{はい?!ちょっと!何神よ!!}


・・・・・・それ、教えて、私に徳ある?


{ぇ?ひ、姫様?}


・・・・・・はあ、あのさ。私についてまだ話すなら、死体と核をここに放置して探索行っていい?こんな無駄話してる間にも人が暗黒化してるかもしれないんだよ?暗黒化についてとか、シャインたちが知ってるし、私いらないよね?


{ま、待って!ね?もう、話しないから!ね?!ほら、さっきの魔物の弱点とか攻撃手段とか・・・}


手段知らないよ。弱点しか。攻撃される前に消したから。私から言えるのは見た目に惑わされず攻撃してれば勝てるってことだけだよ。なんかさっきから体の調子がおかしい。


{見た目に騙されずに攻撃?え。ちょっと待って!ね?意味がまだわからな・・・・}


「精霊王様?!猫勇者様はなんと言って?!」


{な、なんか触ってほしくない話触っちゃったみたいで!探索に行くって聞かなくて!!}


「・・・・・・あんた、それでも初代勇者かよ。子供すぎねぇ?自分勝手だよな!」


・・・・・・・・・ああ”?


{ちょっ、ちょっと?!}


「だって、精霊王様だぞ?!例え女神様より強くたって精霊王様や女神様より立場が高いわけじゃないんだ!そんな、“バケモン”じみた力を持ってるからつけ上がるんだよ!猫のくせに!!!」


{バ、バカ!!!それは言っちゃいけない言葉!!!}


「え?」


・・・・・・バケモノ?バケモノ・・・。

体が冷たい。なんだろう。すごく、冷たいのに、熱い。すごく、スゴく欲しい。血ガホシイ。


{ひ、姫様?!落ち着いて!!}

「な、なんだ。黒い瘴気?!ま、魔王?!」

「ちょっと待て!!あんなステータス持ちで、不死だぞ?!勝てるわけがない!!」


【ちょっと!何やってるの?!アイツの力をなぜあなたが使えるの?!】


「女神様?!え?どういうっ!?くぅ!!!」


血が欲しい血が欲しい血が欲しい血が血が血が血が血が血が血が血が血が血が血が・・・・


「っ猫ちゃん!!!」


ビクッ!!!

ナ・・・ナ・・・?

なんで、そんなに怯えているの?なんで?あ、れ?なんだろうこの力は?・・・・・・シャイン?


{ヒッ?!来ないで!!!・・・ぁ。}


・・・・・・シャインの目も怯えている?何を見て・・・私?ワタシ?


・・・・・・・・・・・・。

転移。


{ッ!待って!!姫様!!}


森、か。

ご飯。そうだ。ご飯食べよう。うん。そうすれば落ち着くはず。落ち着く。落ち着いたら・・・少し休もう。人とあんまり接することしなかったから疲れただけだよね。なんでもない。1人の冒険に戻っただけだ。そう、1人の・・・


シュルルルル!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


?!・・・ぁ。蔓さん?


シュル??(´・_・`)


蔓さんも・・・怖かったら、あの森に帰っていいんだよ?


シュッΣ(-᷅_-᷄๑)

シュルルルルル!!!|( ̄3 ̄)|


いや、聞こえないって。だから、怖かったら・・・


シュルル!( ̄^ ̄)


・・・・・・帰らないの?

・・・だって、怖いでしょう?私は私じゃなくなって暴走しかけた。みんなに嫌われたんだよ?私のそばにいたら蔓さんも嫌われ・・・


シュ!|( ̄ ^  ̄)|


・・・はあ。もう、好きにしなさい。・・・蔓さん。ありがとう。


シュルル〜(♪-∀-)


蔓さん、ごめん。少し、眠い。寝床作る暇もない。ごめん、警、戒おねが、い。

シュル?!((( ゜д゜ ;)))

シュルルルルル???Σd(゜∀゜d)


なんでこんなに。眠いん、だろう。誘われるような。そんな、感じの・・・眠。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ