表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/18

県下に轟く明王台

 強敵五十嵐中を下した私たち宮床中バレー部は午後から始まる決勝戦に備えて軽い休息をとっていました。いわゆる自由時間みたいなもので、園山さんと三上さんは終わりのないおしゃべりをしていますし、斉藤さんはヘッドホンをして何か音楽を聴いているし、辻原さんは何かノートに書き込んでいますが勉強や宿題ではないようです。


 そして私は、公園の散歩に出かけました。公園の中には噴水があって、それを眺めるためです。人生においてこれという趣味をあまり持たない私にとって唯一趣味に近いと言えるかも知れないのがこれ、ボーっとする事です。ただ時だけが流れて行く中、何を見るでもなく何かを見つめる。まあ楽しいとかでなく、時々無性にそれをしたくなるのです。


「やあ、笙ちゃん。生きてた?」


 私がボーっとしている時は、外界からの情報はほとんと無視しています。例えば今の噴水を見る場合、目から入る噴水の映像と耳から入る音だけは積極的に感じようと無意識が集中しています。だからそれ以外の情報、つまり先ほど耳に入ってきた私を呼ぶ馴れ馴れしい男の声に対しては怒りを全体に散りばめた瞳で答えてしまうのです。それが灯君の声だと脳内でちゃんと認識されていたとしても。


「わっと、そんなに睨むなよ。聞いたぜ、勝ったんだろ? でもそんな表情じゃまるで負けたみたいだな」

「灯君ね。何か用? せっかくボーっとしてたのに」

「ああ、そう。ごめん、邪魔しちゃって」


 そうは言いつつも灯君はしれっと私の横に並び、コンクリートに腰を下ろしました。まあ悪いのは私の対応であって灯君ではありませんからね。どうやらボーっとする時間は終わりを告げたようです。


「これから決勝だってねえ、凄いなあ。しかも前にやって負けたところに今度は勝ったって?」

「ええ、まあね。やっぱりスポーツは勝ってこそね。一度勝ったらもっと勝ちたいって思うもの」

「だね。でもまあ今までろくに勝てなかったバレー部だもんな」

「勝てなかったは余計なお世話よ。そりゃまあ事実だけどさ。でも、本当に辻原さんは素晴らしいわ。辻原さんがいなければ私たちがこんなに頑張る事はきっとなかったもの。昨日のうちにあっさり負けて、それを悔しいと思わず終わっていたでしょうね」

「へえ、例の彼女そんなになのか」

「そりゃあそんなによ。正直言って感謝しているの。それに私なんかよりよっぽど大人だし、ああも人間としてスペックが上だとうらやましいとか妬ましいとかそういう感情が全然起きないものね。ただ出会えて良かったなって、今はそう思ってるの」


 一体神様はどんな気まぐれから辻原さんのような人間を作って、しかもそれを私たちの味方にしてくれたのでしょうか。顔もいいしバレーもうまい、頭だって柳さんの言うところによるとこの間の期末試験では100点をいくつもの教科で取ったらしくてこっちも相当のものです。


 しかしまあどんな理由であってもこうして交わってしまったのが運の尽き。もはや私たちは辻原さんによって変わるしかなかったのです。武智さんとの練習だってきつかったけど三ヶ月やり遂げる事が出来たのだし、その結果がこの決勝進出だとすると私たちが変わったのは間違いではなかったと言うしかありません。


「ふーん。まあ俺はそんなバレーに詳しいわけじゃないし、まあ頑張ってぐらいしか言えないけどさ」

「ふふ、ありがとう灯君。さーて、そろそろいい時間だし体育館に戻らなきゃ。天沼笙一世一代の散り際をとくとご覧あれってところかしらね」

「ふふっ、散り際、ねえ。やる前からそう言うのは口にするもんじゃないだろ」

「……ごめん」

「いや、そんなマジで謝られるとそれこそこっちもごめんってなるんだけどさ。まあ今から無責任な事言うけど、大丈夫だよきっと」

「うん、ありがとう。本当に。なんか気を使わせたみたいで、こんなはずじゃなかったのにな。まあいいや、それじゃね」


 言いたい事を言い終えると私はすっくと立ち上がり、無駄に胸を張って大股で体育館まで歩きました。本当は私も負けるのが怖いのです。今は勝ち続けていますが、本来は負けに慣れたバレー人生を送ってきたのでどうも居心地が悪いと言うか、戦っている最中でさえも「いつ魔法が解けてしまうのだろう」などと疑ってしまう事さえあります。これでもキャプテンなので部員にはそういう部分を見せたりはしませんが、本当は皆思っているかも知れません。


 そんな不安を打ち明けられるのは灯君ぐらいのものです。家も隣同士だし全人生における5/7ぐらいは同級生として関係を持ち続けているのですから、それはもう色々ありました。絶対に人に言えないような秘密だって知っているし、二人だけの体験だって色々としています。


 今回など最初から「どうせ負ける」と知ったような口を利きつつ内実は傷を少しでも浅くしようとする臆病な自尊心の発露ですし、こういう情けない心情は人に見せるもんじゃありませんね。背中から「諦めるにはまだ早いぞ!」などというありがたい励ましの言葉が駆けてきました。私は振り向かないまま右手を上げて答えると、小走りで試合会場まで駆け込みました。


「さあ、いよいよ決勝戦ね。まあ、そもそもここまで行けるとは思ってなかったし、何より相手はあの明王台ですもの。当たって砕けろで最後の試合、頑張りましょう!」

「おう!」


 決勝戦の相手は四日市にある私立の明王台中です。この明王台、私たちは今までに一度も戦ったことはありませんがその名前だけは皆知っていました。何と言ってもこの三重県で一番強いのがここですから。目下県大会五連覇中、今大会でも当然のように決勝戦まで進出してきました。しかもこれまでの全試合、一つもセットを取られずに来ています。まさに最強チームで、五十嵐中もそれ以外の実績ある中学も明王台と戦うために厳しい練習を積んできたのでしょう。


 私たちはと言うと、ご存知の通りの実績だったので「名前は知っているけどまさか戦えると思わなかった」という程度の意識レベルしかありませんでした。しかしそんな相手とお手合わせできるのは光栄な話です。芸能人と会うのと同じような感じですね。


「宮床ねえ。聞いた事のないところが出てきたもんだな」

「しかしこうなると明王台の六連覇は確定かね」

「まあそうだろうな。五十嵐中のほうがまだ可能性もあっただろうに」


 試合前の観客席に聞き耳を立てた結果入手できた大体の前評判はこんな感じでした。まあそうでしょうね。それまでは即座に消えていたのが私たちですから。しかし私たちには辻原さんがいますし、それ以外もかなりレベルアップしています。前評判は覆されるためにあるものです。今、私たちがこのコートに立っているのが何よりの証拠ではありませんか。そういうわけで、外から聞こえる雑音に対してもニュートラルな感覚で臨むように務めました。


「あなたが宮床中キャプテンの天沼さんね?」

「え、あっ、はい! そうです、私が天沼です!」


 コイントスが行われる際、明王台のキャプテンが私に声をかけてきました。身長は私よりもかなり高くて、表情も肉体もきりりと引き締まっているし丁寧な喋り方やちょっと低い声も単語単語がはっきりしていて、生徒会長とか委員長とかそういう役職が似合いそうな人でした。濃い紫色を基調としたユニフォームも彼女のシャープな印象をより濃厚に後押ししており、格好良さ二乗です。


「私が明王台中学バレーボール部キャプテンの藤尾美玲です。決勝戦は五十嵐中かと思いましたが、あのチームを破るとは見事ですね」

「ええ、それはどうもありがとうございます」

「宮床中学と対戦するのは初めてでしょう。どれほどのものか私も楽しみにしているわ。お互いベストを尽くしていい試合にしましょう」

「はい! こちらこそよろしくお願いします!」


 キャプテン同士、握手すると藤尾さんは自分たちのベンチへ颯爽と引き上げて行きました。私と同学年のはずなのですがそうは思えない貫禄のがあったので思わず後輩のような口調になってしまいました。戦う前から呑まれちゃいけないと自分に言い聞かせても、強豪特有のオーラにやられて弱気の虫がうずいてしまいます。心のコントロールは難しいものですね、まったくもって。


 さて、私たちの先発は以下の通りです。なおコイントスの結果、サーブ権は私たちの方に来たので柳さんのサーブから試合はスタートします。


BR 6 柳

FR 1 天沼

FC 2 園山

FL 7 辻原

BL 4 斉藤

BC 3 三上


「さあ始まるわ。いつも通り頼むわよ柳さん!」

「任せてください! それっ!」


 さて、柳さんの無回転サーブを明王台の選手は的確にコースを読んでレシーブしました。五十嵐中でさえも相手の目が慣れるまではポンポンと得点を奪う事が出来た秘技を初見であっさりと受け止めるあたりはさすが強豪中の強豪です。研究が進んでいます。ボールは藤尾さんのトスを経て、強烈なスパイクが私たちのコートに突き刺さりました。


「ううっ、私のサーブがいきなり受け止められるなんて」

「ドンマイよ柳さん、こんな事だってあるわ! さあ、ここからが大事よ。こっちもしっかり守って得点を積み重ねるのよ!」

「ええ、もちろんですキャプテン! さあ来なさい明王台! 出て来りゃ地獄へ逆落としですよ!」


 柳さんの気合も相当のものですが、相手のサーブはそれを削ぐかのように、こちらが取りにくい箇所をピンポイントで突いてきます。まるでマシンのような正確さでハイクオリティなサーブを量産してくるあたりは本当によく鍛えられた選手ばかりが揃っています。また、身長も平均して高く、その上で動きも素早くてジャンプ力も抜群!


 私たち宮床中バレー部でトップクラスの長身である園山さんが放つスパイクでさえも易々と叩き落してくるのでなかなか得点を奪えません。気付いたら第一セットは終わっていて、しかも点差は16対25と大きく離されていました。


「ふうっ、さすがに強いわね明王台」

「ええ。すべてにおいて私たちの上を行っている感じで、何をやっても防がれてしまう感覚だわ」


 明王台の選手は、私たちがどうあがこうがどうにも止められないほどに突出した技量の持ち主がいるわけではありません。しかし選手一人一人が全体的に平均を上回る実力を有しており、付け入る隙が見当たらないのです。だからどうしようもないほど敵わない相手ではないはずなのに点差は開く一方という、なかなかに疲れる展開となりました。


「園山さんですら止められるんだから、やはり攻撃面においては辻原さんに頼るしかないわね」

「そうですね。私たちはしっかりディフェンスして、後は友里ちゃんに任せましょう!」

「まだまだ試合はこれからよ! 締まっていきましょう!」

「おう!」


 こうしてコートへと散らばっていった第二セットは、一転して私たちがリードする展開となりました。ここで活躍したのはもはや言うまでもない事ですが辻原さんでした。三上さんを中心とした私たちのディフェンス陣が相手の攻撃をうまくさばくと私がトスを上げ、それを辻原さんのスパイクで得点というワンパターンな、しかしそれゆえに防御が難しい攻めが次々と決まったのです。


 相手のブロックはもちろんかなり高いのですが、辻原さんのジャンプ力はそれ以上に高く、そこから左右両腕を巧みに使いこなしたスパイクを放つのです。両腕とも甲乙付けがたいほどのパワーを持っている上に辻原さんの的確な判断力も合わさって、ほんの一瞬しか出来ない明王台の隙を見逃さずに強烈なスパイクを叩き込みます。


「さああと少しの辛抱よ! このセット、何としても勝ち取るのよ!」

「おう!」


 現在の得点は24対21で私たちがセットポイントを迎えていました。サーバーの三上さんに目を向けると、「任せて!」とばかりに拳を握った左手を私に向けました。このサーブは相手に受け止められましたが向こうのスパイクは斉藤さんがレシーブして、ボールは私のほうへ向かってきました。


「やはり宮床中はあの7番が最重要人物ね。かくなる上は!」


 私はいつもの通り、辻原さんに向けて高くトスを上げました。辻原さんはすでに高く飛び上がり、腕を引いてボールを待っています。その時、藤尾さんの低いアルトの掛け声とともにネットを隔ててすぐそこにいる紫のユニフォームが三人にじり寄ってきて、辻原さんのジャンプにタイミングを合わせて一斉にジャンプしたのです。


「ああっ、これは!?」

「ブロックが三枚!? これではいくら辻原さんと言えども突破は難しいわ!!」

「友里ちゃん!!」


 あまりにも高く見える明王台の防壁! しかし私たちの心配をよそに辻原さんはどこまでも冷静でした。振りかざした右腕の力を抜いて、叩きつけるのではなく軽く撫でるようにボールに触れたのです。ボールはゆっくりと小さな弧を描きつつ紫の山脈を飛び越えて明王台コートへ静かな着地を見せました。辻原さんの見事なフェイントで私たちが第二セットを奪ったのです。


「さすが辻原さん! あの明王台からセットを奪うなんて!」

「でもさすがは三重県最強と言われるチームね。このセットも後半はかなり対応されてきたわ。第三セットはこうはいかないでしょうね」

「何を弱気になってんのよ。次を取ったら優勝なんだから、頼みますよ辻原さん!」


 園山さんの濁った大声がベンチに響きますが、あくまで冷静な辻原さんは軽く笑って会釈すると、すかさず私のほうへ顔を向けて「キャプテン、第三セットはどんな作戦にしますか?」と聞いてきました。その表情は真剣そのもので、セットを奪った喜びなどはとうに忘れたか、あるいは最初からなかったかのようでした。


「どうって言われてもね、今の私たちが持っているカードは辻原さんしかないもの。次も頑張ってもらうしかないでしょう」

「そうですね」


 私の答えに辻原さんは一瞬淋しそうな表情を見せました。その理由も分からないでもありません。しかし実際問題、私たちには辻原さん以外の攻め手はないも同然です。そしてそれは既に相手も知っています。だから「辻原さんだけ抑えればそれでいい」とばかりに三枚ブロックなどを仕掛けてきたのです。それに対して辻原さんはうまくフェイントでかわしましたが、これとて小手先の一時しのぎ。そう何度も出来る手段ではありません。


 辻原さんは傑出したプレーヤーですが、チーム全体における層の厚さでは明王台と比較して私たちがまだまだ劣っているのは残念ながら厳然たる事実。バレーは一人では勝てない。しかし私たちが勝つには一人に賭けるしかない。そういう意味において、私たちは脆いチームでした。


 果たして第三セット、辻原さんは徹底的にマークされた結果スパイクがうまく決まらなくなりました。片や明王台は司令塔である藤尾さんがトスを散らす事によって他の五選手誰もが攻撃に絡んできました。クイック攻撃やバックアタック、時間差攻撃とプロ顔負けの多種多様な攻めに私たちは翻弄されっ放しでした。第二セットまではここまで苛烈な攻撃をしてきませんでしたが、これこそが県大会ではセーブするはずだった明王台のフルパワーなのでしょう。


 私たちも辻原さんだけでなく園山さんや斉藤さんにスパイクをさせたりしましたが所詮は付け焼刃。相手の高いブロックをどうにかかいくぐったとしてもそれはブロックをかいくぐるだけが目的となった脆弱なスパイク。あっさりと後衛にレシーブされ、藤尾さんのトスを経てまたも変幻自在な攻撃の前に失点を積み重ねるだけでした。


「はあっ、はあっ、三上さんレシーブを」

「くうっ!」


 相手に振り回されて疲労困憊の三上さんはそれでもスパイクに飛び込みましたが及びませんでした。この瞬間、戦いの終わりを告げるホイッスルが鳴り響きました。14対25と実力差を見せ付けられての終焉でした。


 大会六連覇を達成した明王台ですが、勝利の果てに浮かべた表情は試合中のそれと変わっていませんでした。「この結果はいわば最低限の義務を果たしただけ、本番はもっと先にある」とでも言いたげです。一方で敗れた私たちはと言うと、意外とさばさばした気分でした。今出来る事をやった結果が準優勝という過去最高を大幅に更新する成績。そもそも今までは一回戦敗退の常連だっただけに「ようやく来るべき時が来たか。でも遅かったわね」という程度のものでした。


 挨拶を済ませた後でお互いにネットのほうへと歩み寄り、手と手を握り合って健闘を称えあいました。その気分はとてもすがすがしく、邪念もなく素直に相手を称えられたのが自分としても驚くほど嬉しいものでした。


「負けたわ。優勝おめでとうございます藤尾さん」

「ありがとう天沼さん。あなたたちもとても強かったわ。次の東海大会は一緒に頑張りましょう」


 ああ、そうか。今まではすぐ負けていたから気付かなかったけど、この三重県大会でベスト4に入ったチームは東海大会に出場できるようになるのです。そうなると私たち三年生のバレー部引退も延びるわけで、もう少し辻原さんともバレーを続けられるわけで、何だかむやみに楽しい気分に支配されました。このときに見せた笑顔はそれまでの人生で一番大きな笑顔でした。


「そうですね! 私たちも全力で最後まで戦い抜きますから、また縁があれば次こそもっといい戦いをしてみせますよ!」

「ええ、望むところよ」


 試合が終了した直後に始まった閉会式。大きな優勝旗を受け取る藤尾さんはやっぱり格好良くて、私はああはなれなかったけどこれから少しでも近づきたいと思いながら眺めていました。


 東海大会! 私たちに新たなる目標が生まれました。東海大会の開幕は八月九日。大体一週間しかありませんが、逆に言うとまだまだ私たちがその実力を伸ばせる日程的な余裕はあるわけです。なに、元々すっからかんだったんだから詰め込めば詰め込むほど中身が増えるのは当然ですもの。夏はこれからが本番です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ