500年未討伐の喰帝?攻撃吸収とか関係ないので規格外で消します。
「今から約500年前に生まれた災害……“喰帝”。
討伐に向かったSランクパーティーは、例外なく全滅した」
「……っ!!」
「奴がいる森に入って帰ってきた者はいない。
故に“帰らずの森”と呼ばれている」
「全員……喰われたんですね……」
ギルドマスターは淡々と告げた。
「喰帝の討伐が確認できればそれでいい。
ドロップアイテムも報酬も全部お前らのものだ」
「……」
「無宗、やれるか?」
俺は鼻で笑った。
「愚問だな」
「!?」
「その喰帝とやらを俺の犠牲者の一人にしてやるよ」
ギルマスは少し笑った。
「期待してるぞ」
そして……
ここか……
帰らずの森ってのは、思ったより枯れ果てているな。
「不気味ですね……」
「きっと大丈夫だよ」
「いくぞ」
森の中を進んでいく。
ピクピクッ
俺のアホ毛が反応した。奴が近くにいる。
「……っ!?」
「あれが……」
「喰帝か」
5mほどある巨体に人のような形で全身から黒い液体が流れている。
黒い液体が滴るようなヘイローと翼を背に広げ、辺りに殺気を撒き散らしていた。
「おぞましいオーラを感じます」
「やるぞ」
喰帝が、黒い液まみれの顔のようなものをこちらに向けた。
「攻撃します!!」
バキュゥゥゥゥゥゥンッ!!
ルナが矢を放ったと同時に衝撃波が広がる。
間違いなく今までより遥かに、矢の威力が上がっている。
しかし、喰帝は腕で受け止め、吸収した。
「これでもくらえ!」
クリアが異次元から巨大な手を召喚し、喰帝を叩き潰す。
だが、喰帝の体が液体のようになり、手ごと吸収されてしまう。
喰帝から勢いよく10本ほどの腕が伸び、クリアに襲いかかる。
「ファイヤーウォール!」
クリアは巨大な炎の壁を生成したが、一瞬で黒い手に吸収された。黒い手がそのままクリアに襲いかかる。
「え……」
逃げ場がない。
そう思った瞬間、クリアの視界が黒に染まった。
────次の瞬間。
バァァァァァァァンッ!!
俺は喰帝の手がクリアに触れる前に、払い除けた。
「……っ!」
一瞬遅れて、クリアの心臓が大きく跳ねる。
クリアは驚いたように目を見開き、俺を見上げた。
「あ……ありがと」
奴はその名の通り、あらゆる攻撃を喰らう。
俺は手をかざす。
“ファイヤーボール”
直径30mの火球を喰帝にぶつける。
しかし全部吸収されてしまう。
さっきよりも喰帝の魔力が増えている。吸収した分だけ強くなるようだ。
「面白い」
しかし問題は、ルナたちが攻撃から逃れるすべがないことだ。
ならば、俺にヘイトを向けさせるまでだ。
“挑発”
「おい喰帝、俺を殺してみろ」
喰帝の白く光る目が赤に変わり、凄まじい殺気を放つ。
俺は不敵な笑みを浮かべた。
「来い」
瞬間、喰帝に100本以上の腕が生え、俺に突き刺さる。
ドカァァァァァァァァァン!!
「ご主人様!!」
「それ、残像だよ」
俺は、喰帝の背後で腕組みしながら微笑む。
「……!?すごい」
喰帝は、走り出す俺に次々と黒い手を突き刺そうとするが、全て避けて空高く飛び跳ねた。
俺は、地面に向けて手をかざす。
“ワールドプロテクト”
喰帝を除く地球とその全ての生物に、密着型のバリアを展開した。これで、ルナたちやこの世界を傷つける心配はない。
空中にいる俺に向かって100本以上の腕を伸ばす喰帝に、満を持して攻撃を開始する。
“ファイヤーボール・100連”
俺を中心として円を描くように100個の巨大な火球を生成し、全て喰帝に撃ち込んだ。
ドドドドドドドォォォォォォォォンッ!!
煙の中から、魔力を大幅に増大させた喰帝が姿を表した。
「今の全部吸収したのか」
じゃあ、少しだけ本気を出そうかな。
俺は手で銃の形を作った。
指先に膨大なエネルギーが収束する。
山一つを余裕で消し飛ばすほどの光の球だ。
「さぁ、ここからが本番だ」
※喰帝のイメージイラスト書きました。活動報告に載せてあるので、気になる方はぜひ見に来てください!
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