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負内無宗は負けませんっ!! ~敗北=全ロストの世界で、俺だけが“負けない”最強~  作者: Zawape


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8/10

500年間未討伐の「喰帝」?──剣が壊れるので素手で行きます。

俺たちは山道を歩いていた。

────最強の剣を作るために。


「なんでこんな山に来たのぉ〜……」


クリアが息を切らしている。

魔法はトップクラスだが、どうやら体力はからっきしらしい。


「この山、最強の剣と何か関係があるんですか?」


ルナが不思議そうに聞いてくる。


「関係はない。ただ────」


俺は足を止めた。


鍛冶場(かじば)として、ちょうどいいだけだ」


山の中腹、周囲が大きく開けた場所に出る。


「ここだな」


俺は軽く手を振った。



“鍛冶場展開”


次の瞬間、地面が震え、炉、金床、巨大なハンマー、魔力制御装置まで────

鍛刀(たんとう)に必要な設備が一式、出現した。


「……え、展開系まであるんですか?」

「まさか鍛冶師のスキルも?」

「まぁな」


俺は小さく笑う。



完璧(パーフェクト)()生成(ジェネレート)


空中に、ミスリルとアダマンタイトが生成された。


「それ……国家級素材ですよ……」


「よし、やるか」


俺は黙々(もくもく)と金属を打ち始める。

俺には、前世────最強の鍛冶師だった頃の記憶と、スキル“作業短縮”がある。


数分後。


「できたな」


ミスリルとアダマンタイトの剣。


見た目は完璧だ。


とりあえずひと振り。


ダァァァァァァァンッ!


凄まじい轟音(ごうおん)と共に空にある雲が全て消し飛んだ。


「……壊れた」


「壊れましたね……じゃなくて!威力どうなってるんですか!?」

「ま……まぁそれはご愛嬌(あいきょう)ってことで」

「無理があるでしょ」


「じゃあ、これを足してみるか」


生成したオリハルコンを合成する。


────ひと振り。


再び衝撃波が走る。


今度は一瞬耐えたが、刃が砕け散った。


「……まだ弱いか。俺基準だけど」

「もはや災害ですね……」


次は死神の結晶を合成してみる。


────ひと振り。


剣は壊れない。

だが、刃全体がボロボロに崩れていく。


「ダメか……」


俺は剣を見下ろした。


「素材が弱いわけじゃない」


ポツリと呟く。


「────俺が、強すぎるんだ」


その日は結局、壊れない剣を作ることはできなかった。





翌日。


ダンジョンで得たアイテムを色々合成してみた。

結果は────

合成しすぎて、モンスターの手足が生えた気色悪い剣が完成しただけだった。


「なんでこうなった……」

「うわぁ……」

「なにこれキショッ」



「と……とりあえず気分転換に、ギルド行ってみません?」

「あぁ……そうするか」


ルナの提案で、俺たちはギルドへ向かった。

ギルドに入ると、すぐに声がかかる。


「おぉ、待ってたぞ無宗!」


現れたのはギルドマスターだった。


「早速だが、Sランクパーティー《イレギュラー》に依頼だ」


「どんな依頼だ?」


ギルマスは一瞬、表情を引き締める。


「────過去500年間、

 どのSランクパーティーもクリアできなかったクエストだ」

「500年……?」

「そうだ」


ギルマスは低く告げる。


「Sランクの定義は、パーティー内にSランク冒険者が一人以上いることだ。

 だが────」


ギルマスは俺たちを見た。


「世界に五つあるSランクパーティーのほとんどは、Sランク冒険者が“一人だけ”だ」


「なるほど」


「だが《イレギュラー》は違う。

Sランク冒険者が“複数”いる唯一のパーティーだ」


ギルマスは断言する。


「つまり────

世界で一番、戦力が狂ってるのがお前たちだ」


なるほど。だから俺たちに依頼したわけか。


「で、依頼内容は?」


ギルマスはゆっくりと口を開いた。


万物(ばんぶつ)を喰らい尽くす、帰らずの森の支配者……」


「────『喰帝(しょくてい)』の討伐だ」


……ほう。

俺は、自然と笑っていた。


「面白い」


剣はないが────

俺の遊び相手ぐらいにはなりそうだな。


「ちょうどいい」


俺は拳を握る。


帰らずの森は、全てを喰らい尽くされ、枯れきっていた。

喰帝は、満たされることのない飢えを抱え、森を彷徨っていた。


そして────

その“飢え”は、俺たちに向けられることになる。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるの!?」


と思ったら


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面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当に嬉しいです。


何卒よろしくお願いします。

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