序章、俺には攻撃や即死は効きません。
魔王──それは絶対的強者。そして世界を恐怖に陥れる存在だ。
“黒衝”
ダァァァァァァァァァンッ!
衝撃が届くより先に、景色が裏返った。
気づけば恒星の光が横に流れている。
星を一つ、二つ、突き抜けた瞬間、背中にようやく衝撃が追いついた。
遠くで軌道を失った星々が、ゆっくりと崩れ始める。
「“死滅波”」
ダァァァァァァァァァァァァァァッ!!
そのまま黒いエネルギー波が俺に直撃し、辺り一帯を吹き飛ばした。
だが、痛みはない。
「もう十分だ。我は楽しんだ」
「もう終わりか?」
「そういうことだ。だから死ね」
魔王は俺に向かって手をかざした。
「“即死”」
魔王の目の前に文字が表示された。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
⚠ ERROR
対象:干渉不可能
理由:悪意的干渉無効
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「は?」
……俺には、効かない。
だが、俺が攻撃をするだけで──
バァァァァァァァァァァァァァンッッッッッ!!
魔王は百を超える星を貫通して、巨大な惑星にめり込んだ。
「なぜだ……確実に貫いたはずだ!」
俺と戦う者は皆、同じ顔をする。
「クソがっ……“ホープレス・デスマーチ”」
魔王は数千万の黒い死の玉を出現させた。
「だったら俺のとっておきを見せようーーーーーーーー“神化”」
ゴォォォォォォォォォォォォッ!!!
凄まじい威圧と共に、黒い液が俺を包む。
「!?……なんだ……その姿は」
体の内側から何かが開いた。
皮膚の下で黒い光が脈打つ。
髪が音もなく伸び、背後に影が生まれる。
それは翼と呼ぶにはあまりに禍々しく、
ただ“捕食者の気配”だけが広がっていた。
そこにあるのは、絶望だった。
「……っ!死ねっ」
その言葉と共に、魔王は数千万の闇弾を俺に向けて放った。
俺が手をかざすと、超膨大な黒い液体が収束する。
「喰らい尽くせ────“ベルゼ・イーター”」
ギャルァァァァァァァァァァァァァッッッッッ!!
そこから大量の捕食者が放たれた。
無数に枝分かれした“それ”は、目の前の闇弾を全て喰らい尽くし、魔王をも捕食した。
「おのれっ!負内無宗ぉぉぉぉぉぉっ!!」
グシャァァァァァァッ!
俺は負けない。
「……これで、ようやく帰れるな」
この時の俺は、まだ知らなかった。
俺に刻まれたものの名も、
それが奪うものの意味も。
──それは後に『子喰の輪廻』と呼ばれる。
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