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「風呂入れ」 「欠けた世界」

作者: 冬野三月

「風呂入れ」


さっさと風呂入れ

めんどくさいとか言わずに入れ


入ったらさっさと寝ろ

夜の魔物に喰われる前に


食べることは生きること

忘れがちな大切なこと


忘れずに歯も磨け

毎日の繰り返し


繰り返し繰り返し


飽きても忘れても


繰り返し繰り返し





「欠けた世界」


昨日とは決定的になにかが違う世界

変わってしまったのは自分だろうか?

戻ることのない時間が愛おしい


過去は昨日の彼方に流れ

欠けた色のことを思ってわびしい


悲しみだけが生活の上に積もっていく


対して戻らないことを嘆くような暇もなく

昨日今日明日と続く毎日


出会いと別れの繰り返し

自然のことと理解はすれど

君のことを思い出す

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