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ゲゲゲの歌
夏休みが終わり、2学期が始まった。相変わらずヒトミ先生は嫌われたままだったが、いつしかこんな歌が流行っていた。
♪ゲ、ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲー
顔が化粧で埋もれてる
汚いな 汚いな (誰だ!)
ヒトミのクソババア~♪
この歌もはじめは先生のいない所でヒソヒソと歌われていた。だが、次第に先生がいるとかいないとか関係なくなっていき、ついには他のクラスにも広まっていった。ヨシヒロたちのクラスの授業が長引いた時、他のクラスの児童が廊下で大声で歌っていたこともあった。
また、ヒトミ先生=臭い、という噂も出始めた。子どもたちも実際に臭いと思ったわけではないのだろうが、先生の後ろに回って、顔をしかめ、鼻をつまんで「臭い」という合図をするのが流行ってきた。教え子たちがこのような状況で、ヒトミ先生はどう思っていたのだろうか?