2人で同じ道を
それからの日々はあっという間に過ぎていった。ドライブに行ったし、夜景の見えるレストランにも行った。2人とも多忙な中、互いの家を行き来した。
ヨシヒロが26歳、ヒトミが38歳の時、2人は将来を誓い合った。互いの親にそれぞれを紹介した。ヨシヒロの両親は驚いたし、ヒトミの母親も驚いた。だが、それぞれの親から反対されることはなかった。ちなみに、ヒトミの父親は、ヒトミが幼い時に亡くなっていた。
幼馴染にも連絡した。シンジ、タツヤ、アキノリも、当たり前だが一様に驚いた。おめでたいとは思いつつ、どう反応してよいかわからない感じだった。その他の同級生には、連絡はしなかった。やはり、当時のクラスが学級崩壊していたことで、ヨシヒロは連絡を躊躇った。
結婚式は、親族と限られた友人だけを招待して行われた。シンジ、タツヤ、アキノリは呼ばれた。新婚旅行はニューヨークに行った。ヒトミの希望によるものだ。
やがて、2人は小さな命を授かった。その2年後にも、小さな命を授かった。今では2人とも小学校に通っている。
「どこにも行かないからね、ヒトミさん。」
ヨシヒロはあの日の約束を守った。
「今度は、2人で同じ道を歩んでいくよ。」
ヨシヒロはことあるごとにヒトミに語りかけている。そう、いつの日も、いつまでも。




