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白粉の記憶  作者: キャロット艦長
第一章
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ぶつけられたランドセル

「ヤスヒロくん、これは学校に持ってきていいものですか?」


ある日の授業中、ヒトミ先生がヤスヒロの筆箱からシャープペンシルを取り上げた。学校では鉛筆を使うのが原則でシャープペンシルは禁止されていた。その他にもカラフルなボールペンとか色々と禁止されていた文房具があった。みんな、あまり守ってはいなかったが、先生に見つかると取り上げられるので、大っぴらにはしていなかった。


「返せ!取るなや!」


この日のヤスヒロは徹底的に反抗した。普段なら不貞腐れて「はーい。」とか「すみませーん。」とか言っていたはずだ。


「いけません!禁止されているものです。当分、職員室で預かります。」


「はあ?!取るなって!オレのもんやぞ!」


ヤスヒロの反抗に周りのクラスメイトも賛同した。


「センセー、なんで持ってきたらあかんの~?」


「シャーペンくらいええやん!」


段々と収集がつかなくなってきた。


「そういうルールです!これは没収します。」


ヒトミ先生も語気を強めてきた。その時、


バンっ!!


誰かがランドセルを投げ、ヒトミ先生の頭に直撃した。


ヒトミ先生の頭にランドセルが直撃した時、一瞬クラスが静まり返った。今まで言葉で先生に反抗した子はいた。不貞腐れた態度を取った子もいた。だが、物理的な攻撃というか、暴力を振るったのは初めてだった。


この時ばかりはクラス全員がまずいと思っていた。先生もあまりに突然のことで、どうしたらいいのかわからないという感じだった。ただ、驚いた表情のまま静かに後ろを振り返り、かなりの間をあけて口を開いた。


「誰ですか?」


ユウキが手を挙げた。ランドセルもユウキのものだった。


先生はユウキの近くまで歩いていき、落ち着いてこう言った。


「ダメですよ、こんなことしちゃ。」


ユウキは普段は元気なわんぱく坊主で、ヤスヒロとも仲が良かった。彼も先生に反抗的だったが、この時は神妙な面持ちで首を縦に振った。


そうしている間に、授業の終わりのチャイムが鳴った。これからは給食の時間に入るため、先生の指示で授業終わりの挨拶を行い、各自で給食の準備に入った。

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