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白粉の記憶  作者: キャロット艦長
第四章

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ヨシヒロくん、彼女は?

ヨシヒロの意図したタイミングではなかったが、呼び出し音が鳴った。慌てて通話を切ろうと思った。だが、その前にi-phoneから声が聞こえてきた。


「はい、ヨシヒロくん?」


ヒトミ先生だ。もうこうなったら話すしかない。ヨシヒロは思いつく限りの言葉で話を繋いだ。


「もしもし、ヒトミ先生ですか?お久しぶりです。ヨシヒロです。」


そして、勇気を出して言葉を続けた。


「今、お時間よろしいでしょうか?」


緊張の瞬間だ。


「はい、いいですよ。」


ヒトミ先生が答えた。やったあ!


「ありがとうございます。なんか、お懐かしいなあと思って、思わず電話しちゃいました(笑)」


思わず?たしかに思わずだが。


「今もお元気されてるかな~、なんて思って・・・。」


段々めちゃくちゃになってきた。


「はい、元気してますよ。ヨシヒロくんは?」


先生が話を繋いでくれた。


「はい、僕も元気してます!」


これは答えやすい質問。


「先生、実は僕、会計士ってのになって4月から働き始めてるんです。試験に受からないとなれなくて、ちょっと勉強が難しくて、1年遅れちゃいましたけど、無事合格して社会人になりました!」


「そうなの、よかったねえ!」


「ありがとうございます!」


ここまではありきたりな感じだ。さて、ここから何の話題で話を繋ぐか?どうやって会話を盛り上げるか?


ヨシヒロがどうやって話を繋ごうかと思っていると、ヒトミ先生が質問を投げかけた。


「ヨシヒロくん、彼女は?」


えー、いきなり?!


思わずヨシヒロは、言葉に詰まった。そして、


「いやあ、いないんですよ。」


と言うのが精一杯だった。


「そう。仕事が忙しいんかな?」


ヒトミ先生が優しく語りかけた。その後は、ヨシヒロもだいぶ落ち着いて普通の話ができるようになった。


「そういえば・・・、先生は今も△△小学校ですか?なんか、中学生の時にご挨拶に行って、転勤するとか言ってましたよね?」


「ああ、一昨年から□□小学校に移ったの。家から近くなって、通勤が楽になったわ。」


そうなんだと思った。小学校卒業から12年。当時6年生だった自分も24歳だ。もうありとあらゆることが変化している。


その後も色々な話をした。ヒトミ先生も嬉しそうだった。ヨシヒロは話しているうちにまた会いたくなってきた。もちろん、電話する前から会えたらいいなとは思っていた。ひょっとするとお付き合いなんて?とも妄想していた。しかし、電話で声を聞いているうちに本当に会いたくなってきた。


「先生、またお会いできませんか?なんか、色々話したくなっちゃって・・・。」

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