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白粉の記憶  作者: キャロット艦長
第三章

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23/41

今は違うかな

公認会計士の試験は3段階に分かれている。マークシート式の短答式が2回、そして論文式が1回だ。短答式に合格していれば、仮に論文式が不合格でも、翌年は論文式から開始できる。まあ、ヨシヒロは2回目の挑戦も短答式からのスタートだったが。


ただ、ヨシヒロの場合は短答式の1回目は大学4回生の時に試験があるものの、2回目と論文式は次の年に行われる。ヨシヒロは同級生が3月に卒業して就職していくのを見送ってから、試験に臨む必要があった。


幸いにして、今回は短答式に合格した。論文式も合格だった。会計士試験に合格しただけでは、正式な公認会計士ではないのだが、長く険しい道のりが報われた。


12月には就職先も決まった。大手の監査法人だ。ここなら、若いうちから高年収が期待できる。もっとも、それ相応の、いやそれ以上の激務が待っているのだが。


とりあえず、翌年の4月から働き始める前に、色々やりたいことを考えた。旅行に行きたいとか美味しいものを食べたいとか、あれこれ考えているうちにやっぱり1つの結論に至った。


ヒトミ先生に会いにいきたい。


公認会計士試験に合格し、就職先も決まったヨシヒロは、4月の入社までにやりたいことを考えていた。その中で、ヒトミ先生の顔が思い浮かんだ。


ただ、今は違うなとも思った。会計士試験に受かりました~、就職先も決まりました~。で?ってなると思った。


普通に就職の報告だけならよかった。だが、あわよくば先生と教え子ではない、もっと他の関係になりたいと思った。そのためには、何も成し遂げていないと気がついた。


結局、ヒトミ先生の顔が思い浮かんだものの、4月までにお会いするのは止めた。当然、連絡するのも止めた。ヒトミ先生が独身かどうか?恋人がいるのかどうか?全く知らないにも関わらず、まだ早いと思った。


これでいいのかは、わからない。チャンスは早いうちがいいとも思う。だが、今のままでは、まだヒトミ先生にお会いできない気がしていた。

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