19/41
先生の連絡先
「先生!オレらケータイ買ってもらったんです・・・。よかったら、先生の連絡先も登録したいです!」
ヨシヒロは勇気を振り絞って言った。みんなの会話に入っていくタイミングは、かなりおかしかった。この年頃では、自然な流れで連絡先を聞くなんて出来なかった。
先生も他の3人も少し驚いていた。だが、シンジは同調してくれた。
「そうや!先生、オレらケータイ持ってんですよ!」
タツヤとアキノリは若干めんどくさいという表情を浮かべた。それでも、ヒトミ先生は明るく言った。
「いいよ!これからもう会えるかわからないけど、連絡先教えるね!」
先生は電話番号とメールアドレスの画面を見せてくれた。ヨシヒロもシンジも慣れない手つきで先生の連絡先を打ち込んでいった。タツヤとアキノリは「オレらはいいよ~、何かあったら2人に頼むわ。」と言った。やがて、連絡先を登録した2人が先生にメールを送った。
「2人ともメール来たよ~。ありがとう!」
今の時代だったら、こんなことは無理かもしれない。20年くらい前はおおらかだった。




