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白粉の記憶  作者: キャロット艦長
第三章

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職業体験の希望調査

中学2年生になると、今度は深くヒトミ先生と関わるかもしれないイベントがやってきた。全県的に中学2年生は6月頃に近くの事業所に行って職業体験を行うことになっており、ヨシヒロの母校の小学校もその候補だった。他には校区内の病院、消防署、スーパーマーケットなどがあった。


「小学校を希望しよっかな。ヒトミ先生と会えるかもしれへんな。でも、今回は職業体験やもんなあ。一緒に仕事するって、どんな感じなんやろ?」


先生と教え子という関係ではないことに、ヨシヒロは若干の不安を覚えた。だが、最終的には希望調査の紙に母校の小学校を第1希望にして提出した。


しばらくして、希望調査の結果が届いた。ヨシヒロの第1希望は通った。6月の半ば、2週間にわたって母校の小学校に通うことになった。と言っても、今回は職業体験。児童として通学するのとはワケが違う。


いよいよ職業体験の初日がやってきた。朝の全校集会で、児童たちの前で、職業体験に来た中学生たちが紹介された。ヨシヒロたちは目の前の児童たちから一斉に注目を浴びた。


ヒトミ先生はどこだろうと思った。だが、探す必要はなかった。たまたま目の前におられた。どうやら今は3年生の担任を受持っているようだった。


ヒトミ先生はヨシヒロと目が合うと、後ろで組んでいた手をほどき、腰の下で小さく手を振った。あの日と変わらない笑顔とともに。


やがて全校集会が終わり、児童たちはそれぞれのクラスに戻っていった。中学生たちも荷物置き場の会議室に戻った。その日の午前は、担当の先生が職業体験の説明や注意事項を話してくれた。午後は中学生たちで校庭の草むしりを行った。


2日目の朝、会議室に行ってその日の準備をしていたら、明るい声でヒトミ先生が入ってきた。


「ヨシヒロくん!元気だった?」


今日も先生は笑顔だった。

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