女王と姫は案外チョロい
ほえー、つえぇ俺の部下達、、
ものの数秒で制圧した。うわ、アリサが兵士の胸ぐらを掴んで膝蹴りしてる。こっわ、
「な、何が目的だ!」「落ち着けよ女王様別に本当に戦争する気なんてないんだ、、いや本当にちょっと取引をしたいだけで」
「私の肩をおしゃかにしといてか!」
「確かに、、」そういや銃で女王の肩おしゃかにしたんだった、、
「お母様、話を聞くだけ聞いてみては?」
姫様が口出ししてくれた。とは言っても姫の意見所詮この頑固者っぽい女王がすぐ言うことを聞くとは思えんけどな
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普通に姫の意見が通って俺とアリサ、姫と女王の4人での会談が始まった
「で、兵士達はどうなりましたか?」
「あーそれなら後ろで茶を飲んでくつろいでる奴が治してくれた」
そう、後ろで茶を飲んでるこの女こそ魔王軍四天王の1人、
「「癒」のロゼッタだよ〜よろしくね姫ちゃんこのお茶美味しいね〜高級品だ」
こんな適当そうな女がうちの回復担当なのである。指をヒョイっとしただけで兵士は全快したのである
「なんで魔族が人間と手を組んで、、」
「おや?そんなに不思議かい?気になる?気になっちゃう?教えてあげなーい」
ケラケラと笑うロゼッタに俺はため息をついたアリサとナノ以外は全員魔族だ。できる限りフードをかけさせてはいるが、
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「もうこれ疲れたー!」とロゼッタはそういいフードを脱いだ
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もうこいつは知らん。
「もうなんとなくわかってると思うが俺らはあんたらがビビり散らかしてた予言の悪魔の連中だ。だが別に世界を滅ぼしたいとは思ってない。なんなら魔王討伐に貢献してもいいと思ってる」
「それは本当か!確かに信用はできないが強さだけは信用できる、、」
あぁ本当だよ本当、勇者もぶっ殺すけどな
「どっちみちの話あんたらには拒否権はない。拒否したら国を滅ぼす、が協力してくれるなら見返りは渡すぞ」
「国を滅ぼすなんて、、そんなことできると、どんな権利があって!」
「姫の言う通りだ!ふざけるな!」
「権利だと?お前らが先に喧嘩売ってきたんだろうが、危うく俺は殺されそうになったんだぞ、あー!怖かったなぁ!」
2人は黙り込んだ 案外チョロいなコイツら
「見返りはなんだ?」「この国の絶対安全の保証+俺ら傀儡との貿易だ、てなわけで俺らの商品を紹介する!アリサちゃん!」
「かしこまりました」
アリサは影から箱を取り出して俺に手渡す。俺は箱を開けて中身を取り出した
「なんだこれは!ケーキか?」
そう、俺らが提供するのは簡単!地球の食材だ
てなわけで俺が開けた中身は簡単!ケーキだ
「お、ケーキを知ってんのか!」
「ボス、勇者は昔から転生者と決まってます、恐らく前の勇者が作ったのでしょう、」
「ふーん、だけどこっちはフランスのパティシエに作らせたんだぜ、そこらの素人に負けるわけねぇだろ」
まずは胃袋をつかめとはよくいったものだ
俺はそれを女王と姫の口に詰め込んだ
「これは、量産できるのか?それから他にも種類はあるのか?」
「無論ですとも」
「取引成立だよろしく頼む、、名前は?」
「透でいい。よろしく女王さん」
こいつらやっぱりチョロいわ