59. 百卒長のしもべ 場所:カペルナウム
•凡例•
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『 』囲み ── 旧約聖書または会話の中の引用
イェシュアはこれら一切の話を人々に聞かせ終った後、カペルナウムに帰られた。多くの群衆もついて来た。すると、ある百卒長[ローマ軍の隊長]のかけがえのない僕が中風[身体麻痺]で家で寝込み、ひどく苦しんでいた。もう危篤であった。百卒長はイェシュアのことを聞くと、ユダヤ人の長老たちをイェシュアの所に使いに遣って、ぜひ僕を治しに来て欲しいと頼ませた。
長老たちはイェシュアの所に来て、熱心にこう言って願った、「あの人はそうしていただくにふさわしい人です!(異邦人でありながら)わが国民に好意を持ち、自分でわたしたちに会堂を建ててくれたのですから。」そこで、イェシュアは彼らと連れ立って行かれた。しかし、すでにその家から程遠くない辺りまで来ると、百卒長は友人たちを遣って言わせた、「ご主人よ、ご足労くださらぬように!わたしはあなたを、うちの屋根の下にお迎えできるような者ではありません。だから、自分で(直接)お願いに出る資格もないと考えたのです。(ここで)ただ一言、言ってください。そうすれば下男は治ります。というのは、わたし自身も権威の下にあるのに、わたしの下にも兵卒がおります。これに『行け』と言えば行き、他の者に『来い』と言えば来、また僕に『これをしろ』と言えば(すぐ)するからです。(ましてあなたのお言葉で、病気が治らないわけはありません。)」
イェシュアはこれを聞いて(非常に)驚き、ついて来た群衆の方に振り向いて言われた、「アーメン[真実に]、わたしは言う、イスラエルの人の中で誰一人も、こんな立派な信頼を見たことはない。わたしは言う、(いつの日か、このような信頼ある)大勢の人が東からも西からも来て、天主による統治の中でアブラハムやイサクやヤコブと共に宴会に連なるであろう。しかし、(肝心のイスラエル人、すなわち、信頼のない)この国の子供たちは外の真暗闇に放り出され、そこで喚き、歯ぎしりするであろう。」それから、イェシュアは百卒長(の友人たち)に言われた、「お帰り、あなたの信じたとおりに成れ!」するとちょうどその時に、僕は治った。使いの者が家に帰って見ると、僕は(もう)元気になっていた。




