54. 山の平地の教え 7: 天主の備え
•凡例•
( )囲み ── 訳者または編集者によるより理解しやすくするための補助、本文と一緒に読んでかまわない
[ ]囲み ── 訳者または編集者による語句の定義をより明確にする説明
『 』囲み ── 旧約聖書または会話の中の引用
だから、わたしは言う、何を食べようか、何を飲もうかと、自分の命のことを心配したり、また何を着ようかと、自分の体のことを心配したりするな。命は食べ物以上、体は着物以上(の賜物)ではないか?(命と体とをくださった天の父上が、それ以下のものをくださらないわけはない。)
空の鳥をよく見てごらん。蒔かず、刈らず、倉にしまい込むこともしないのに、天の父上はそれを養ってくださるのだ。あなたたちは鳥よりも、はるかに大切ではないか?(だいいち、)あなたたちのうちの誰が、心配して寿命を一寸でも延ばすことができようか?また、なぜ着物のことを心配するのか?野の花がどのように育つかをよく見てごらん、苦労もせず、紡ぐこともしない。しかし、わたしは言う、栄華を極めたソロモン(王)でさえも、この花の一つほどに着飾ることはできなかった。今日は花咲き、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、天主はこんなに装ってくださるからには、ましてあなたたちはなおさらのことではないか?
信頼の小さい者たちよ!だから、『何を食べよう?』とか、『何を飲もう?』とか、『何を着よう?』とか言って、心配するな。それらのものはみな、異邦人が必死に求めるものだ。しかし、あなたたちの天の父上は、それらのものがみな、あなたたちに必要であることをよく知っておられる。あなたたちは何よりも、天主による統治と、天主の義[天主の本質]とを求めよ。そうすれば(食べ物や着物など)こんなものはみな、(求めずとも)付けたして与えられるであろう。
だから、明日のことを心配するな。明日のことは明日が自分で心配する。一日の不幸はその日の分で十分である。




