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52. 山の平地の教え 5: 偽善と祈り

•凡例•


( )囲み ── 訳者または編集者によるより理解しやすくするための補助、本文と一緒に読んでかまわない


[ ]囲み ── 訳者または編集者による語句の定義をより明確にする説明


『 』囲み ── 旧約聖書または会話の中の引用

 見せびらかすために、人の見ている前で善行(ぜんこう)をしないように気をつけよ。そうでないと、あなたたちの天の父上からの褒美(ほうび)をいただくことはない。だからあなたが(ほどこ)しをする時には、偽善者(ぎぜんしゃ)のように、自分の前にラッパを()()らして(公表して)はならない。彼らは人に()められようとして、会堂や町の中でそうするのである。アーメン[真実に]、わたしは言う、彼らは(()められた時、)すでに褒美をもらってしまっている。あなたは施しをする時に、右の手のすることを左の手に知られないようにせよ。これは施しを(かく)しておくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの(天の)父上は、褒美をくださるであろう。

 また祈る[天の父上との交流を持つ]時には、偽善者(ぎぜんしゃ)のようにしてはならない。彼らは人に見せようとして、会堂や大通りの(かど)に立って祈ることを好むのである。アーメン、わたしは言う、彼らは(()められた時、)すでに褒美(ほうび)をもらってしまっている。あなたが祈る時には、奥座敷(おくざしき)に入り、部屋を()()った(うえ)で、(かく)れた所におられるあなたの(天の)父上に祈れ。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父上は、褒美をくださるであろう。また祈る時、異邦人(いほうじん)のようにベラベラしゃべるな。彼らは口数(くちかず)が多ければ、聞いてもらえるものと思っている。彼らの真似(まね)をしてはならない。天主はあなたたちの父上であるからだ。求める前から、あなたたちに必要なものをよく知っておられる。だからこそ、このように祈れ。──


 わたしたちの天の父上、

 (この世の中で)あなたの名前が(たっと)いものとされよ。

 あなたによる統治(とうち)が来たれ!

 天と同じように、地の上でも、あなたの意志(いし)が実現されよ。

 その日の必要な(かて)を今日も、わたしたちに与え(たま)え。

 わたしたちは自分に()()のある人を(ゆる)した、

 わたしたちの負い目をも赦し給え。

 わたしたちを(こころ)み[誘惑(ゆうわく)]に()わせず、

 悪[悪魔(あくま)労苦(ろうく)(ともな)うもの]から救い出し給え。

 統治と力と栄光は永遠にあなたのものだからです!


(まず、祈る前に、人の罪[的外れ]を(ゆる)せ。)あなたたちが人の(あやま)ちを赦してやれば、天の父上もあなたたちを赦してくださるが、人を赦さないならば、父上もあなたたちの過ちを赦してくださらないであろう。

 また断食(だんじき)をしている時には、偽善者(ぎぜんしゃ)のように陰気(いんき)な顔付きをしてはならない。彼らは断食をしていることを人に見せようとして、(顔を洗わず、(ひげ)をそらず、わざと)顔を見苦しくするのである。アーメン、わたしは言う、彼らは(()められた時、)すでに褒美(ほうび)をもらってしまっている。あなたが断食をする時は、(あたま)(あぶら)をぬり、顔を洗え。これは断食をしていることを人に見せず、(かく)れた所におられるあなたの(天の)父上に、見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父上は、褒美をくださるであろう。

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