4. エリサベツを訪ねる 場所:ナザレ、ユダヤの丘陵地
•凡例•
( )囲み ──訳者または編集者によるより理解しやすくするための補助、本文と一緒に読んでかまわない
[ ]囲み ──訳者または編集者による語句の定義をより明確にする説明
『 』囲み ──旧約聖書または会話の中の引用
その後、間もなく、ミリアムは立って、大急ぎでユダの山地のある町に行き、ザカリヤの家に入ってエリサベツに挨拶した。エリザベツがミリアムの挨拶を聞いた時、彼女の胎内で子が躍った。そして、エリサベツは天の尊い霊[聖霊]に満たされ、声高らかに叫んだ、「あなたは女の中で、(一番)祝福された方、あなたの胎内の子も(誰より)祝福されています!主の母上がわたしの所に来てくださるとは、まあ、どうしたのでしょう?そら、あなたの挨拶の声がわたしの耳に入ると、この子がわたしの胎内で喜んで躍りました。主の語られたことは必ず成就すると信じた女は、なんと幸せでしょう!」すると、ミリアムが(天主を讃美して)言った、──
わたしの心は主をあがめ、
わたしの霊は、救い主なる天主を喜びたたえる、
この卑しい召使いにまで目をかけてくださったからです。
きっと今からのち代々の人々は、わたしを幸せ者と言いましょう。
力の強いお方がわたしに大きなことをしてくださったからです。
そのお方の名は尊く、
その憐れみは千代よろず代と限りなく、
そのお方を恐れる者に臨みましょう。
御腕にて逞しきことを行い、
心の思いの高ぶる者を追い散らし、
権力者を位から引き下ろし、
低い者を高く上げ、
飢えた者を宝で満たし、
富める者を空の手で追い返されましょう。
天主は、永遠にその憐れみを忘れず、
その僕イスラエルの民を助けてくだされましょう。
我らの先祖たち、すなわちアブラハムと
その子孫に語られたとおりに。
ミリアムは三か月ほどエリサベツと一緒にいて、自分の家に帰った。