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38. 中風の人   場所:カペルナウム

•凡例•


( )囲み ── 訳者または編集者によるより理解しやすくするための補助、本文と一緒に読んでかまわない


[ ]囲み ── 訳者または編集者による語句の定義をより明確にする説明


『 』囲み ── 旧約聖書または会話の中の引用

 数日の後、イェシュアはカペルナウムに帰られると、家におられることがすぐ知れ渡って、もはや門口(かどぐち)にも場所がないほど、大勢の人が集まって来た。その日、イェシュアが(人々を)教えておられると、ガリラヤとユダヤのすべての村やエルサレムからやって来たパリサイ人と律法学者がそこに座って(聞いて)いた。そして、天主の力がイェシュアに働いて、病気を治させた。

 すると、人々が一人の中風(ちゅうぶう)身体麻痺(しんたいまひ)]の者を、四人に(かつ)がせてそこに連れて来た。(家の中に)運び込んでイェシュアの前に置こうとしたが、群衆のためどうしても運び込む方法がないので、イェシュアのおいでになる所の屋根に上って(かわら)をはがし、その間から中風の者を担架に寝かせたまま、人々の真ん中、イェシュアの前に()()ろした。

 イェシュアはその人たちの信頼を見て(驚き)、中風の者に言われた、「子よ、安心せよ、あなたの罪[的外れ]は(ゆる)されたのだ。」そこに座っていた数人の聖書学者とパリサイ人は心の中で(イェシュアに対してこう)考え始めた、「この人はなぜあんなことを言う!」「冒瀆(ぼうとく)を言うこの人はいったい何者だろう?」「天主おひとりのほか、誰が罪[的外れ]を赦せよう!」

 イェシュアは彼らがひそかにこう考えているのを、自分の霊ですぐに見抜いて、彼らに言われた、「なぜ、心の中でそんなことを考えているのか?この中風の者に、『あなたの罪[的外れ]は赦された』、と言うのと、『起きて、担架を担いで歩け』、と言うのと、どちらがたやすい(と思う)か?では、人の子 (わたし) は地上で罪[的外れ]を赦す全権(ぜんけん)を持っていることを知らせてやろう。」

 そして、イェシュアは中風の者に言われた、「わたしはあなたに言う、起きよ!担架を担いで、自分の家に帰れ。」すると、彼は即座(そくざ)に立ち上がり、すぐ担架を担いで、天主を讃美(さんび)しながら、皆の見ている前を出て行った。皆が呆気(あっけ)にとられて恐ろしくなり、「わたしたちは今日、想像(そうぞう)もつかないものを見た!このようなことは、かつて見たことがない!」と言って、こんな全権を人に(さず)けられた天主をほめたたえた。

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