22. 過越の祭り: 市場にするな! (1) 場所:カペルナウム、エルサレム(宮)
•凡例•
( )囲み ── 訳者または編集者によるより理解しやすくするための補助、本文と一緒に読んでかまわない
[ ]囲み ── 訳者または編集者による語句の定義をより明確にする説明
『 』囲み ── 旧約聖書または会話の中の引用
さて、ユダヤ人の過越の祭り[ユダヤ人の三大祝祭の一つで、春の時期に八日間行われ、天主によって古代エジプトでの奴隷生活から解放されたことを記念する祭り]が近くなると、イェシュアは(弟子たちと)エルサレムに上られた。宮の庭で牛や羊や鳩を売る者、また両替屋が座っているのを見られると、イェシュアは(怒りを覚えながら)縄で鞭を作って、何もかも、羊も牛も宮から追い出し、両替屋の銭をまき散らし、その台をひっくり返し、また鳩を売る者に言われた、「それをここから持ってゆけ!わたしの父上の家を市場にするな!」(これを見て)弟子たちは、『(天主よ、)あなたの家に対する熱心が、わたしを焼き尽くす』と(聖書の詩篇に)書いてあるのを思い出した。すると、ユダヤ人が口を出した、「あなたはこんなことをするが、(その権威を証明するためには、)どんな徴を見せてくれるのか!」イェシュアは答えられた、「この宮を壊せ、三日で造ってみせるから。」ユダヤ人が言った、「この宮を建てるには四十六年もかかったのに、あなたは三日で造るというのか!」しかし、イェシュアは自分の体のことを宮と言われたのであった。だから、(その先、)イェシュアが死人の中から復活された時、弟子たちは彼がこう言われたことを思い出し、聖書とイェシュアの言われた言葉と(が本当であること)を信じた。
さて、過越の祭りの時、イェシュアがエルサレムにおられる間に、多くの人が彼の行われた徴を見て、その名を信じた[彼に好意を持った]。しかし、イェシュア自身の方では、彼らを信用して自分を任せることをされなかった。彼には誰でもわかり、また人間のことを誰からも教えてもらう必要がなかったのである。つまり、彼は人間(の心)の中に何があるかを(よく)わかったからである。




