13. 12歳のイェシュア 場所:ナザレ、エルサレム(宮)
•凡例•
( )囲み ──訳者または編集者によるより理解しやすくするための補助、本文と一緒に読んでかまわない
[ ]囲み ──訳者または編集者による語句の定義をより明確にする説明
『 』囲み ──旧約聖書または会話の中の引用
さて、イェシュアの両親は、過越の祭り[ユダヤ人の三大祝祭の一つで、春の時期に八日間行われ、天主によって古代エジプトでの奴隷生活から解放されたことを記念する祭り]には毎年エルサレムに行った。イェシュアが十二歳になった時も、彼らは(その)祭りの習わしに従って、(彼を連れて都へ)上った。(祭りの)日々が終わって帰る時、少年イェシュアはエルサレムに残っていたが、ヨセフと彼の母はそれを知らなかった。道連れの中にいるとばかり思って、一日分の距離を行った後、(はじめてそれに気付き、)親類、知人の中を捜したけれども、見つからないので、捜しながらエルサレムに引き返した。そして、(都を出て)三日の後に、イェシュアが宮で教師たちの真ん中に座って、話を聞いたり尋ねたりしているのを見つけた。彼の話を聞いている人々は皆、その洞察と賢い受け答えぶりに舌を巻いていた。
両親はこれを見て仰天し、そして母が言った、「坊や、どうしてこんなことをしたのですか?ごらんなさい、お父さまもわたしも(こんなに)心配して、あなたを探しているではないか!」するとイェシュアは、「なぜわたしを探したのですか?わたしが(天の)父上の仕事に関わるのは当り前だということを、ご存知なかったのですか?」と答えられた。しかし、彼らはイェシュアが話された言葉(の意味)がわからなかった。それからイェシュアは両親と一緒に(エルサレムから)下って行って、ナザレに帰り、彼らに仕えて暮らしておられた。そして母は、これらのことをみな胸に秘めていた。
こうして、イェシュアは知恵も背丈も、また天主と人からの好意も、ますます増していった。




