9. 東方の賢者たち 場所:東方からエルサレム、ベツレヘム
•凡例•
( )囲み ──訳者または編集者によるより理解しやすくするための補助、本文と一緒に読んでかまわない
[ ]囲み ──訳者または編集者による語句の定義をより明確にする説明
『 』囲み ──旧約聖書または会話の中の引用
さて、イェシュアはヘロデ(大)王の代にユダヤのベツレヘムでお生まれになったが、(その後、)東の国の賢者たち[占星学者兼祭司]がエルサレムにやって来て言った、「(今度)お生まれになったユダヤ人の王[救世主]はどこにおられるか?我々はそのお方の星が昇るのを見たので、拝礼するためにに参った。」
(救世主が生まれたと)聞いて、ヘロデ王はもちろん、エルサレム中の人々も王と共にうろたえた。そこで王は、国の大祭司連と聖書学者たちを全部集めて、救世主はどこで生まれるべきであるかと尋ねた。彼らは答えた、「ユダヤのベツレヘムで。預言者によって、こう書かれているからです。
『お前、ユダの地なるベツレヘムよ、お前はユダの町々の中で、最も劣っているものでは決してない。お前の中から一人の偉大なる指導者が出て、わが民イスラエルを牧する[養い 治める]であろう。』」
そこで、ヘロデはひそかに賢者たちを呼び寄せ、(最初に)星の現われた時間を確かめた。そして、こう言って彼らをベツレヘムへ遣った、「行って、幼児の居所をくまなく捜し、見つけ次第、わたしに報告せよ。自分も行って拝礼したいから。」
彼らが王の言葉を聞いて出かけると、見よ、(前に)東の国で昇るのを見たあの星が彼らの先に立って進み、幼児のいる所まで行って、その上に止まった。彼らはその星を見て、大喜びに喜んだ。そしてその家に入って、幼児が母ミリアムと共にいるのを見ると、ひれ伏して拝礼し、また、彼らの宝箱を開いて、黄金、乳香、没薬を贈り物として捧げた。それから、夢で、「ヘロデの所へ引き返すな」とのお告げを受けたので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。




