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影魔法使いの冒険者  作者: 日没です
6章 砂とサイの国のCランク冒険者
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113話 砂の国の女王陛下

 『湖都』は名前の通り湖の中に城が建っていた。岸から城まで500mぐらいの長さの橋がかけられていて、それが城に唯一繋がっている道だけど、城の手前には跳ね橋があるので有事の際は籠城も可能なようだ。そして城の南には街が広がっている。大きさは水都や風都とあまり変わらないぐらいだけど、湖から引き込んだ水路が街中を走っている為、巨大な迷路みたいだ。


「うわ~これ絶対迷うわよ」

「うむ、これは落とすのに苦労しそうだ。どう攻めるか」


 ガルラが物騒な事を言っているが、別に喧嘩しに来たわけじゃない。サイ国の王様の手紙を届けて大森林を通る許可を貰うだけだ。・・・でもガルラなら一人で城を落としそうだな。・・・ガルラだけじゃなくて、みんな出来そうだ。各自どういう風に城を落とすかなあとか馬鹿な事を考えながら街に入った。いつものように獣人二人が目立ってすぐに『カークスの底』だとバレたけど、まあいつも通りなので順調だと思った。ただ、順調なのはここまでだった。




「はあ?陛下に会いに来た?はあ~。それで会えたら俺達は要らねえんだよ。ほら帰れ帰れ」


門番はそう言って邪見に手を振ってあっち行けとする。いきなり押し掛けた俺達も悪いけど、流石にこのまま引き下がる訳にはいかない。


「それならこの手紙を陛下に渡してもらっていいですか?そうすると多分会う気になってくれると思います」


 そう言ってサイ国の王様から貰った手紙を取り出す。それを受け取り手紙を確認した門番の顔色が変わった。


「こ、これは、まさかサイ国の王の印・・・・」

「いや、違うだろ。何でこんな冒険者がサイ国の王様の手紙持って来るんだよ。普通もっときちんとした格好の使者が来るだろ。それに先触れが来たなんて聞いてないぞ」


 隣のオッサン門番が驚く若い門番を窘める。先触れより俺達の方が早く移動できるからって、断ったんけど、まさかこんな所で弊害が出るとは思わなかった。これは困った。どうしよう・・・。




「それならこちらをご確認下さい。そっちは陛下宛ですので開封されると困りますが、こちらなら門番宛に書いたと言われていますので確認して頂いても大丈夫です」


 そう言ってレイが手紙を差し出した。何それ?俺聞いてないんだけど・・・


「こ、これはアルフレート様の印・・・おい、隊長を連れてこい」


 こっちも手紙の印で誰が書いたか分かったみたいだ。っていうか王子の印でも他国の門番は知っているぐらい有名なんだな。オッサン門番が若い門番に指示を出すと若い門番は走って近くの建物に入って行った。そしてしばらく待つとガタイの良いオッサンがこちらにやって来た。


「事情は分かった。アルフレート様からも皆さまを陛下に会わせてやってくれと書かれているが、流石にこのまま陛下に会わせる事は出来ないのは分かるな。今は陛下に手紙を届けて貰っているから、それまであちらでお待ち頂こう」


 隊長さんは第1王子の手紙を読むと、当然の事を言ってきた。こっちもこれで素直に通して貰えるとは思っていないけど、陛下に確認はきちんとしてくれそうなので、これでもう大丈夫だろう。そしてしばらく待つと陛下への手紙の確認が終わったのか謁見の間に案内された。


「入りましたら、そのまま部屋の中央までお進み下さい」


 案内役の人がやたら丁寧に対応してくるのが気になるが、理由を聞く暇もなく扉が開けられた。そこには全員跪いている異様な光景が広がっていた。


(な、何だこれ。レイ!これってどういう事だ?)

(分かる訳ないでしょ。何でみんな膝ついてるのよ。私達もしゃがんだ方がいいんじゃない)

(ええ~でも部屋の中央まで進めって言われたよ)

(そうよ!言われた通りに進むわよ、ほら土屋!さっさと動いて!)


 元々俺達は日本では普通の高校生だったのだ、この光景に戸惑い『念話』で相談をしたのだが、結局言われた通りにやるしかないって結論で部屋の中央に足を進める。部屋の中央まで進んで立ち止まってしばらくしても誰も何も言わない。これって俺達から声掛けるまで動いてくれないんじゃ・・・


「えっと、これは一体どういう事ですか?っていうかまずは顔を上げて普通にお願いします」


 正面に膝をついている人・・・後ろに豪華なイスがあるので恐らくこの国の最高権力者に向かって声を掛ける。


「アーレスブライト王より皆様を建国王様達と同等で扱うように手紙に書かれていましたので、全員跪いてお迎えしたのですが、何か不手際がありましたでしょうか?」


 正面の女の子が顔を上げて、これまた丁寧な言葉で俺に答える。・・・そうこの国の最高権力者は俺達より年下の美人な女の子だった。年はフィナと同じくらいか。そんな子を・・・ていうかこの場にいる全員を跪つかせる程俺達は偉くない。サイの国の王様手紙に何て書いたんだ?


「いえ不手際なんて何もないです。取り合えずみんな普通にいつも通りでお願いします。俺達は唯の冒険者と思ってくれて構わないですよ」

「そ、それではお言葉に従う事にしましょう。あっ、皆様をお通ししなかった門番は処刑しますのでご安心下さい」

「ちょ、何言ってんの?」

「駄目だよ!あの門番さん、ちゃんと仕事しただけだから、むしろ褒めてあげて下さい」

「そうよ、あとそこの隊長さんも私達にきちんと対応したからね。褒めてあげて」


 いきなり物騒な事を言い出した女王を慌てて止める。何故か不思議そうな顔でこっちを見てくるが、俺達は別に不快な思いはしていない。むしろ王城の門番にしては丁寧に対応してくれた方だと思っている。


「・・・皆さまがそう仰るのであれば、そのように」


 そう言って隣の文官に目をやると文官さんは退場していった。まさか既に処刑しようと準備を始めていたんじゃないだろうな。


「ゴホン。それでは改めまして。私がこの砂の国の女王フランチェスカ・スー5世だ。勇者様の指示通りいつも通りにしてみたが、問題はないだろうな?」


 女王様の言葉に俺達は頷く。むしろこういう方が俺達も緊張しないですむ。


「それで?王より大森林に入る許可を出す様に手紙に書かれていたが?」

「その通りです。陛下。私達はフェイ様に会って確かめたい事があります。それに火の国を止めるのを手伝って貰えないかお願いしに行きます」


 すぐ水谷が対応して答える。こういうのは慣れているだろう水谷とレイに任せて俺は静観している。


「まあ、王より頼まれているから許可を出すのは構わんが、ただ、人族が入れるのはエルフと獣人が定めた場所までだぞ?そこから先は・・・いや、その二人の奴隷を連れていけば獣人達とトラブルになるぞ?」


女王はガルラとフィナに視線を向け、少し表情厳しく答える。最近獣人達との関係があまり良くないって聞いてるから、これ以上の関係悪化は望まないんだろう。ガルラとフィナを連れていって更に関係が悪化するのを心配しているのかな。


「ガルとフィナなら問題ないわよ。トラブルを防ぐ為に隷属の首輪をただ付けてるだけだし、フランと同じ飾りみたいな物よ」


 レイが女王に答えるけど、何かやけに気安いな。これまた知り合いなのか?そしてレイの言う通り女王の首には隷属の首輪と同じ模様が書かれている。確か歴代の女王は奴隷紋付けてるってマリーナさんに教えてもらった通りだな。


「・・・そ、その呼び方は・・・ま、まさか・・・」


 レイの言葉に椅子から立ち上がり驚きの表情を隠そうともせずにレイを見つめる。


「ごめんね~。ちょっと事情があって顔は出せなかったんだ。でも元気そうで良かったわ、フラン」


 そう言ってレイは仮面を外す。その顔を見た女王はしばらく呆けた顔をしていたと思ったら、顔をクシャクシャにして泣きながらレイに抱き着いてきた。


「お姉様!会いたかった!死んだと聞いていたのによくぞご無事で!」

「もう、フランったら、相変わらずだなあ」


レイは抱き付いてきた女王を受け止めながら、少し呆れた様子だ。


「知り合い?」

「教国にいた頃にフランがしばらく滞在していてね。仲良くなったの。あの時は女王就任で教国に挨拶に来たんだったわね。あの頃のビクビクした感じも無くなって、ちゃんと女王様してるじゃない。偉い偉い」


 そう言ってレイは女王の頭を撫でているが、気安すぎないだろうか。・・・周りも特に何も言って来ないから大丈夫か。当の本人も嬉しそうにしている。


「えへへ。・・・それでお姉様達はフェイ様に会いに行かれるのですか?私が女王に就任した時でも門番のエルフから口頭でお祝いの言葉を頂いただけなので多分会ってくれませんよ」

「まあ、その時は私達だけで火の国の悪魔達を倒すしかないわね。心配しなくても大丈夫よ。私達結構強いから」


 そこからレイが俺達パーティメンバーを女王に紹介していくが、ガルラとフィナの紹介が終わった所で何故か険しい顔になって獣人二人をジッと見ている。獣人を連れてきたらマズかったのか?そう言えば風の国では家で待ってもらっていた。でもレイの仲間だし許してくれないかな。


「そこの獣人ちょっとこっちへ」


 突然フィナが呼びつけられて困惑しながらも女王の近くまで向かう。女王が敵意を持って攻撃してきてもフィナなら余裕で躱せるからそういう心配はしていない。そしてフィナが近づくとおもむろに女王が抱き着いてきた。


「ヒィイイイ」


 突然抱き付かれたフィナは情けない声をあげて固まってしまう。


「動くな・・・クンクン・・・こ、これは・・・髪も・・・・肌も・・・お姉様!これは?」


 女王の行動で俺の心配している事は何一つ当たっていなかった事が分かった。フィナの髪や頬をペタペタ触っては驚いた顔をする女王。それだけなら良かったが近くの女官を呼んでその人にも手触りを確認させる。呼ばれた女官も驚いている。まあ女王も小さくても女だもんな、美容には興味があるようだ。


「ほら、前に話したじゃない。私の国の髪の毛洗う石鹸・・・シャンプーっていうんだけどね。フィナもそれ使っているの」


 レイがそう言うと何故かフィナを睨みつける。別にフィナは何も悪くないけど、睨まれたフィナは怯えて俺の後ろに隠れる。


「ほら、フラン。別にフィナ何も悪くないでしょ。睨まない」

「で、でもズルい。あんなに髪をサラサラにして、しかも良い匂いするし」


 女王がレイを見上げて何か訴えかけるような目で子供みたいな我儘を言う。・・・って子供か。そう言われたレイは困った顔で俺を見てくる。


「許可貰ってからな」


 レイが何を言いたいか分かった俺はそう答える。このまま女王を家に連れていったら多分城中大騒ぎになる。まずは少しの間不在になるように言って貰わないと。


「分かった!」


 その事をレイが女王に伝えると、すぐに女官の方に向かい。なにやら話をし始めたと思ったらすぐに戻ってきた。


「明日の朝には戻るって事で話がついた。お姉様、行きましょう、宿はどこですか?」


 そう言う女王の後ろにはフルプレート装備の兵士が10名程控えている。俺達が宿に泊まっていると思っているから、このまま女王の警護をするつもりだろうな。


『自室』


 目の前に扉をだすと、当然俺達以外は驚いて固まってしまった。


「ほら行くわよ。フラン。入って入って」


 女王の背中を押して入って行くレイ、その後にみんな続いていく。


「この中は多分世界一安全ですから安心してください。それでは明日の朝、女王陛下をお連れします」


 後ろで固まっている兵士に声を掛けて俺も家に入った。




「うおおおお!なんだ、ここは!お姉様!」

「私達の家よ。フラン。ここで靴は脱いでね。じゃあ、私は料理してくるからフィナはお風呂お願い。ギンジ達はフランの相手をお願いね」


 お願いって言われてもレイが連れてきたんだろ。女王もレイに相手してもらいたいだろう。


「レイちゃん。それだとフランちゃんが可哀そうだよ。今日は私とアユムちゃんで作るから」

「そう?ならお願いしようかな。昨日のカレーがまだあるからサラダ作ってご飯炊くぐらいだけどお願いするね」


 そう言ってレイが家の中を案内してくると言って女王を連れていった。。俺は夕飯まで時間があるのでいつものように『影収納』の整理だ。毎日こまめに整理しているからすぐに終わるんだけど、この後は今日の移動中に倒した魔物の解体をしないといけない。ウチの獣人が狩りまくってくるせいで解体が追い付いていないから最近は俺もやるようになった。


「ガルラ!入るぞ!」


 ガルラの家の扉をノックして返事があったので中に入る。中ではガルラがいつものように解体をしている。今日はデカい双頭の猪っぽい奴だけど、こんなのと戦った事あったか?


「この間フィナと狩った奴だ」


 ああ、そうですか。まあ、移動中に俺から離れて姿が見えなくなる時があるからその時にでも倒したんだろうな。それよりも俺も自分の解体を始めようと、今日の獲物を取り出す。


「主殿、それは食えんぞ」


 俺が取り出したでかいミミズの魔物を見るなりガルラは口にする。獣人は何故か本能で食べられるか、食べられないか判断できるらしい。そういうスキルか?とも思ったが別に違うらしい。便利な特技だけど、食べられなくても何かの素材にはなるかもしれないので、魔石だけは抜いて一応残しておく。あとでギルドで確認してもらおう。そして次の獲物を取り出す。次は2mぐらいのサソリだ。


「主殿、それも食えんぞ。・・・ただ尻尾の毒は村では貴重品だったな。尻尾は切ってその辺に置いておいてくれ、後で私が毒だけ抜き取る。あとその鋏は武器になる」


 俺が取り出すと、分かる獲物なら大体どういう所が素材になるかガルラは教えてくれる。後はそれを参考に解体していくだけだ。そうして解体していると、フィナが戻ってきて解体に加わるのが、いつもの流れだ。フィナが加わると勝手知ったる二人だからだろうか解体スピードが目に見えて早くなる。あっと言う間に双頭の猪の解体が終わった。そして次にフィナが影から出した獲物は俺の防具の素材でもある大牙牛だった。ただ、妙にでかい、俺の知ってるのより3倍ぐらい大きい。


「多分はぐれだと思う。普段は群れて食料を分け合いながら暮らしているけど、たまに群れからはぐれて生きてる個体もいるから、そう言うのは際限なく食べて大きくなるんだよ」


 不思議に思った事をフィナが答えてくれた。答えながらでもしっかり手を動かしている。そこへ、


「ここは何ですか?」


 ノックもせずに扉が開かれ、女王が姿を見せた。


「こら、フラン。扉は必ずノックしないと駄目よ」


 女王の頭に手をポンと置きながら後ろでレイが注意しているが、女王は部屋の様子に興味深々のご様子。これレイの注意聞いてないな。


「こ、これは・・・魔物?・・・これが・・・初めて見た」


 女王様だから、知識としては知ってはいても本物を見るのは初めてなんだろう。


「それで、これは何をやっているんですか?」

「解体よ。このままじゃ何も使えないから魔物を倒した後は、こうやってお肉とか毛皮とか使えそうな部位をとっていくのよ」


 レイの説明に女王は更に顔を輝かせる。


「やってみたい!」

「ええ?フラン出来るの?」

「分かんない。だけど私と同じぐらいの娘もやっているから、出来ないって事はないでしょ」


 フィナと比較されても・・・あの娘は解体に関しては子供の頃からやってる超絶エリートみたいなもんだから。ガルラが困った顔でレイをみるが、少し困り顔で頷いた。好きなようにやらせろって事らしい。


「なら、魔石の取り出しだな。最初はみんなここからだ。ほらこれでこの辺りを突き刺すんだ。足は持っておいてやる」


 そう言ってガルラ愛用のナイフを女王に渡して指示をし始める。ナイフでケガしてもレイがいるから大丈夫だろ。


「えい!・・・えい!・・・あれ?全然刺さらんぞ?」

「フィナ、手伝ってやれ」

「失礼しますね」


 ガルラの指示で見ていたフィナが女王に近づいて手を握る。そしてナイフを当てフィナが柄を叩くとあっさり剣先が突き刺さった。


「おお、刺さったぞ!次はどうすればいい?」

「そのままゆっくり下に切り開いていきます。・・・今回は魔石の回収なのでこのぐらいで大丈夫です」


 フィナがそのまま手を握ってゆっくりとナイフを動かして胸を切り開いていく。それに合わせて驚きか喜びかよく分からない声をあげる女王。解体してるから手が血塗れになってるけど、これはいいんだろうか?


「はい、これぐらい開けば手も入るので大丈夫です」

「うむ、それなら今開いた所から手を入れてみろ。それで探ってみれば石みたいな固い物があるはずだ。それを掴んで引っ張り出せ」


・・・フィナはいいけど、ガルラはさっきから女王様に対する口の聞き方じゃないけど大丈夫か?レイが何も言わないから大丈夫かな。


「うおおおおおお!す、すごい!こ、これが魔石か!」


 ガルラの指示で魔石を引き抜いた女王様は大喜びだけど、魔石を引き抜いて頭上に掲げたせいで腕だけじゃなくて頭も血塗れになったんだけどいいのかな


「おお、やったじゃないフラン。ガル、それは記念に譲ってくれる?」


 まあ、でかいと言っても大牙牛の魔石だ多分金貨1枚もいかないだろう。ガルラもレイの言葉に頷くが、ガルラの場合は魔石よりも肉に興味があるからな。その後女王は大牙牛の解体が終わるのを待ってみんなで風呂に行った。風呂から上がるとやはりと言うべきか女王は自分の髪の変化に大喜びだった。そして、その後の夕飯のカレーも口に合ったみたいでおかわりしていた。



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