旅立ち
「俺の弟子である勇夜や嬢ちゃんではまず勝てない。あーちゃんと戦い勝てる可能性あるのは、婆さんと爺さん、そして俺が本気をだしても厳しい戦いなるだろうな」
隊長と呼ばれている叔父さんの隣で、説明聞いていた二十代くらいのお姉さんが二人の動きを目で追い掛ける。
「流石あーちゃん、やるな。これならどうだ。氷激冷香！！」
「風烈烈火！！」
二人の動きは音を置き去りにした。彼等は全く見えず技の攻撃も感知出来ない戦いをしていた。
「あーちゃん、終わりだ！氷神冷空！！」
「隊長！！それはやりすぎだ！！」
その魔法で一気に、空気が冷え込む。その寒さに周りの村人は命の危険を感じたのか、その戦いを止めに入りこの勝負は引き分けとなった。結果私は村を出れる事となり村人の悲しい顔を見ながら、一人で旅へ進んでいった。
「中央都市、バルドに行き、冒険者ギルド着いたら、カードを作り学園に入る手続きという流れでいいかな」
そうやって、次の予定を考え歩いて行くと、森の中に出る。
「え？んー…。ここが零脈の森だとして、何が問題かと言われればここに泊まることよね。危険だわ、けど夕方だし野宿しかないか...」
困ってると、がさがさという音が聞こえた。なので私は武器を持ち警戒体制に入った。がしかしそこにいたのは小さな少女であった。
「お姉さん武器を閉まってくれませんか？怖いので」
「あら、ごめんなさい。いきなり現れたから敵かと思ってしまって。そこの可愛らしいお嬢さんも迷子かな？」
「私はある探し物を見つけるため、この森に入りました。お姉さんは、迷子ですか？」
「いや私は迷子じゃないよ。ところでお嬢ちゃんの名前、聞かせてくれないかな？」
「私の名前は摩耶です。お姉さんの名前も聞かせて下さい」
「私の名前は、秋奈だよ。皆からあーちゃん呼ばれてるよ」
少女摩耶は、私に頭を下げる。そしてお願いを始める。
「秋奈お姉さんにお願いがあります。この森にしか咲かない花、零脈の花という花を私と探して欲しいのです。その花がなければ、村の人が死んでしまいます」
摩耶のその決意と、覚悟に私は彼女のために何か力を貸したい思った私は彼女に力を貸すことにした。
「わかった。お姉ちゃんに任せて、危険だと思うけど、摩耶ちゃんに案内頼めるかな？」
「ありがとうございます。案内は任せて下さい。あの秋奈お姉さん、明日の朝、行動開始でいいですか？」
そうやって私達は、摩耶が持ってきたテントで二人で一緒に寝ることにした。
「摩耶ちゃん、起きてるかな？」
「はい起きてます、秋奈お姉さん。何ですか？」
「お姉さんでなく、お姉ちゃんと呼ばないなら明日の依頼受けないよ」
私は子供のように、少女である摩耶にわがままを言うと、摩耶は嬉しそうに笑みを浮かべた。
「笑ってごめんなさい！秋奈お姉ちゃんはたまに子供みたいなところ可愛いです。普段はお姉ちゃんみたいなところとのギャップがまた可愛いらしい人だなと思いました！」
摩耶は私の印象を述べ私達は寝につく。
