第四話「この世界はどんなもの?」
「女神さま…なんでっ」
「ええっと…」
うーむ、どう声をかけたものだろう。下手になんか言ったら逆効果な気がする。
それにしても女神さん、あなた何を考えているんですか。
こんなお年頃の女の子を会って間もない俺に預けるとか、いいの?襲っちゃうよ?(いや、襲わないけど)
…よし、ここで黙ってても仕方ない、声かけるか。
「エリー?大丈夫か?」
「だ、大丈夫です。何でしょうか?」
お、復活した。
とりあえず俺はこの世界のことをいろいろと教えてもらうことにした。
「ええとですね、まずこの世界の名前はレイドと言います。この世界では最初に言った通り、剣と魔法が主流?となっており、元の世界の科学等は発達していません。あとは…」
「ふむふむ」
おれは黙って、エリーの説明を聞いていた。
その内容を要約するとこうだ。
◦この世界は剣と魔法の世界レイド
◦風呂や食などといった文化は日本とあまり変わりがない。
◦身分制度ましまし
ということである。ぶっちゃけ江戸時代+魔法と考えればいいそうだ。
そのあと、これからのことを考えることにした。
「とりあえず町のほうにはいきたいな、現在地ってどこかわかる?」
「すいません、わからないです。あ、でも、街道があるはずなのでそれを見つけてたどっていけば…」
「なるほど、そんじゃとりあえず街道を見つけることを目標にして、歩いてみるか。」
「はい…あ」
それではレッツゴー!と、いうところでエリーが何かに気付いた。
「どした?」
「そういえば、私、あなたの名前知りません。」
「え?名前書いて殺したのに?」
「うっ、すいません。あの時は慌てていたもので…。」
自分で言うのもなんだが、特徴的な名前だから覚えそうなもんだがね、まぁいいか。
「一 久遠だ。久遠でいい。よろしくな。」
「あ、はい、知ってはいると思いますが、エリーといいます、よろしくお願いします。」
「うっし、そんじゃ今度こそ行くかっ。」
「はい!」
そういい、俺たちは街道を探し、歩き始めた。




